説明
ゾクソシキボウリョク/脚本:石松愛弘。音楽:佐藤勝。監督:佐藤純彌。丹波哲郎扮する刑事が組織悪と闘うドキュメントタッチのシリーズ第2作。一匹狼のギャング・兵頭五郎(渡辺文雄)が、正当な法の手続きをとり銀座商事を設立、河津清三郎率いる政友会をバックに手広く仕事を始めた。銀座を縄張りとする暴力組織榊組(内田良平)が黙っているわけもなく、抗争が勃発。さらに巨大な政治の黒い影が忍び寄り血塗られた勢力地図と、それを操る黒幕にメスを入れるべく、敏腕刑事北川(丹波哲郎)の鋭い追求は続くが組織の壁にあたり圧力を受けるドラマ。主演は丹波哲郎だが物語の実質の主役は渡辺文雄。安藤昇が渡辺の懐刀として存在感、内田良平が渡辺と対抗する暴力団。現代組織暴力の実態に迫りながら日本の暗部を映し出し暴力団と政界・経済界(柳永二郎や水島道太郎)の癒着を描く展開で巨悪は政治屋を意識づける。ポスターの扱いは丹波と安藤の対決色を打ち出している。1967年6月29日~7月7日豊橋東映、併映「北海遊侠伝」。1967年11月15日~18日銀座東映、併映「男涙の破門状」。【サイズ:B2】【年代;1967年】