説明
ルテン/原作:石浜恒夫。脚本:岸生明。音楽:大野正雄。監督:福田晴一。主題歌:三浦洸一「流転」ビクターレコード。三浦洸一のヒット曲でレンゴー井上貞次郎の自叙伝テレビドラマの映画化。貧しい家に育った少年が様々な社会経験を経て成長する物語。明治30年、春。野中武次は尋常高等科を優等で卒業したが、家が貧しく丁稚奉公に出る。兵庫の石灰問屋に奉公し一年が経ち、同じ丁稚の梅吉とともに東京出奔を決心。女中のお米(十朱幸代)は彼の成功をひそかに祈った。開港40周年の行事にわきかえる横浜。武次と梅吉は、海外雄飛を夢みる山田順定(名和宏)という青年と知り合った。彼の世話で南京町の明珍楼に雇われた。が、梅吉の失敗でたちまちクビになった。梅吉は順定が働く理髪店に雇われることになり、武次は一人東京へ向うことに決めた。だが、武次は財布をスラれた。仕方なく、梅吉の許へ戻った。できることなら故郷に近い大阪で働いてほしいと、病床の母から便りがあった。武次は東京行をあきらめて、大阪へ向けて発った。その頃、お米がたずねてき、梅吉から事情を聞いて駅へ駈けつけた。が、一瞬遅く、武次をのせた汽車はホームを出ていた。大阪へ出た武次は、やくざ肌の木渡しの新助(石黒達也)と知り合う。彼は武次を石炭問屋に紹介したが、この店も全くの不景気。風呂屋のサギにかかったのだ。武次はその松鶴湯に乗りこみ、命をはっての談判をした。遂に親分もカブトを脱いで代金の一部二十五円を武次の前に投げ出した。新助が武次の背中を叩いて喜んだ。粉雪が舞い始めた路を、武次は歓声を上げながら走る。山田五十鈴が母親役。1960年当時松竹会館の建て替えで松竹作品は洋画封切館だったメトロで約1年間「メトロ松竹」として上映された。三浦洸一は1928年生まれ、東京音楽学校卒業後流行歌手、ビクターレコードで文芸歌謡曲を端正な歌唱で人気だった、「踊り子」「弁天小僧」「落ち葉しぐれ」「異国の丘」などヒット多数で映画も数本出演して2025年1月に没。1960年7月15日~21日豊橋メトロ松竹、併映「私は戻れない」「フランク永井東京ナイトクラブ」。【サイズ:B2ポスター】【年代:1960年】




