集団左遷

柴田恭兵/中村敦夫、津川雅彦、萬田久子、高島礼子、江波杏子、佳那晃子、伊東四朗、小坂一也、神山繁、下條アトム、河原崎健三

説明

シュウダンサセン/原作:江波戸哲夫。脚本:野沢尚。音楽:児玉和文。監督:梶間俊一。柴田恭兵主演。ヤクザや不良性感度路線から東映サラリーマン企業路線切り替えの1本。バブル崩壊後の不況の中、リストラの名の下に行われる会社の理不尽な仕打ちに対し、自らの意地と誇りをかけ立ち向かっていくサラリーマンたちの姿を描いた骨太の社会派サスペンスドラマ。バブル期に見通しの甘い経営を続けた太陽不動産は、結局バブルの崩壊とともに大量の不良物件と余剰人員を抱えることとなり経営危機に瀕していた。そこで副社長・横山(津川雅彦)の提案により一つのリストラ策が打ち出される。しかしそれは、新規事業部の創設に名を借りた余剰人員のクビ切りに他ならなかった。首都圏特販部という新規事業部を創設、そこに50人の余剰人員を送り込み、達成不可能な販売目標を課して人員削減を図ろうというもの。本部長にと名指しされたのは、かつて横山の目にあまる不正を直訴しようとしたが揉み消された経歴を持つ篠田洋(中村敦夫)。バブル期には活躍したがトラブルを抱え、総務部へ左遷されていた滝川(柴田恭兵)、娘の結婚を控え退職間近の花沢(小坂一也)、妻の癌を機に家庭人間となった柳町(河原崎健三)らが送り込まれた。その中で横山の愛人だったという今村春子(高島礼子)だけが唯一、自ら進んでやって来ていた。退職を考えた篠田は本来の仕事に目覚め滝川らと共に攻勢に転じるが、営業予算も宣伝費もゼロ、横山とその一派の執拗な嫌がらせに合い情報も漏れて契約寸前の仕事を横取りされたりと、業績は一向に上がらない。滝川が元恋人だった住宅情報誌の編集長・原俊子(萬田久子)に頼んで書いてもらった記事により、特販部が″左遷集団″としてセンセーショナルに扱われたことで逆に世間の注目を浴び、特販部内は活気づく。滝川は大型ディスカウント店チェーンのオーナー・藤尾(伊東四朗)に接近し倉庫と社員寮の契約を進めていくが、横山のスパイとなっていた花沢が、社員寮として契約してもらおうとしていた厚木の分譲地に放火、篠田の必死の消火も空しく20戸のうち5戸が消失。事情を知った滝川は自分の過ちに気づいた花沢を連れ藤尾の元を訪ね、何とか契約にこぎつけることが出来たが、目標売上には未達。予定通り特販部員の首切りを主張する横山に対し、篠田は会社再建には特販部のような社員こそ必要で、自分の利益のみを考える役員こそ解任すべきだと主張。春子の証言により横山の数々の不正も遂に晒され、横山派は一掃。それは社長や、親会社の意向でもあった。名誉を賭けた戦いは篠田らの勝利に終わる。憶測イメージは東急不動産みたいな印象。1994年10月29日公開、豊橋東映シネマ1。【サイズ:B2ポスター】【年代:1994年】