不毛地帯

仲代達矢/丹波哲郎、田宮二郎、北大路欣也、八千草薫、藤村志保、秋吉久美子、内田朝雄、小沢栄太郎、加藤嘉、神山繁、仲谷昇、山本圭、神田隆、大滝秀治、井川比佐志、高橋悦史、中谷一郎、青木喜朗、石濱朗。ナレーター:鈴木瑞穂

説明

フモウチタイ/原作:山崎豊子。脚本:山田信夫。音楽:佐藤勝。監督:山本薩夫。二次防の主力戦闘機選定をめぐり暗躍する商社とそれらと癒着する政財界の暗部を描いた山崎豊子の同名小説を映画化した社会派政界サスペンスドラマ。目的のためには手段を選ばない商社、同じく私利私欲に走る政治家たちの姿をダイナミックに描いた仁義なき戦い。近畿商事社長・大門一三(山形勲)は、元陸軍中佐・壱岐正(仲代達矢)を、嘱託として社に迎え入れた。壱岐の、かつて大本営参謀としての作戦力、組織力を高く評価したからである。総合商社の上位にランクされる近畿商事は、総予算一兆円を越すといわれる二次防主力戦闘機選定をめぐって、自社の推すラッキード社のF104、東京商事の推すグラント社のスーバードラゴンF11、五井物産の推すコンバー社F106、丸藤商事の推すサウズロップS156を相手に、商戦を展開していた。やがて、その攻防は当然のように政界への“実弾”攻撃合戦へと発展していく。F104墜落のニュースが飛び込んだ。久松経企庁長官(大滝秀治)は事件をスクープした毎朝新関の記事を差し押え。田原記者(井川比佐志)は、記事を東都新聞に渡し真相を報道したが巨額の実弾を用意し、来日していたラッキード社のブラウン社長は、パイロットの操縦ミスと弁明、持参した大統領添書を総理に手渡した。添書には、ラッキード社が正式決定すれば、山積する日米諸問題を考慮することが約束されていた。防衛庁計画班長・芦田(小松方正)が自衛隊法59条一項「秘密を守る義務」違反容疑で逮捕され、その自白により小出も連行された。久松経企庁長官は検察庁工作をする一方、芦田逮捕の指揮者である貝塚官房長(小沢栄太郎)を次官に昇格させて口封じを企った。警視庁は壱岐を事件参考人として出頭させ、防衛庁・近畿鱗商事-ラッキード社へ流れた機密書類入手を追求し、検察庁も近畿商事-空幕幹部-国防会議メンバー三者間の贈収賄の摘発に乗り出した。こうした中で三島幹事長は、近畿商事が書類を貝塚官房長の意向通り提出すれば、ラッキード社F104を国防会議で正式決定すると通告してきた。一時は「グラント社内定」から「白紙還元」になり、やがてラッキード社が「浮上-確定」。川又空将補(丹波哲郎)が近畿商事へ書類を流したものと思った貝塚官房長は、川又を解任。その川又が、久し振りに壱岐と逢った帰途、轢死体となって発見された。事故死か、他殺か新聞が動き始めた。貝塚官房長は、川又を事故死としてあつかい、自衛隊葬を行わざるを得なかった。葬儀の席上、貝塚に壱岐の怒りが爆発した。やがて、壱岐は近畿商事に辞表を提出した。しかし、大門社長は「軍隊と同じく厳しい商社の戦いにも、退職願いは許されん」と壱岐の辞表を破り捨てる。181分の大作。テレビでは過去2回ドラマ化。1976年8月26日~10月8日豊橋西武東宝。【サイズ:B2ポスター】【年代:1976年】