金環食

仲代達矢/京マチ子、三国連太郎、宇野重吉、中村玉緒、安田道代、長谷川待子、川崎あかね、西村晃、高橋悦司、山本學、神田隆、永井智雄、峰岸徹、中谷一郎、神山繁、鈴木瑞穂、内藤武敏、大滝秀治

説明

キンカンショク/原作:石川達三。脚本:田坂啓。音楽:佐藤勝。監督:山本薩夫。ダム建設をめぐる政界の黒い霧と、総裁の座を争う血みどろの戦いを繰り広げる政治家たちを描いた政界内幕サスペンスドラマ。石川達三の同名小説を、山本薩夫監督が豪華キャストで映画化したパワー溢れる大作。題名の『金環蝕』とは日食で太陽の周辺部がリング状にはみだして見える現象。原作者の石川達三は「周囲はきらびやかに見えるが、内側は真っ黒に腐っている」という、日本政界の醜さを象徴する言葉として名付けている。映画では自民党は「民政党」と名を変え、実在する人物・団体名の多くも名前が変わっている。寺田首相(久米明)は池田勇人、新首相の酒井(神田隆)は佐藤栄作、斎藤幹事長(中谷一郎)は田中角栄、平川議員(山本武)は大平正芳をモデルにしている。映画では様々な対立軸が描かれる。寺田と酒井の首相争い、九州の福竜川ダム建設の受注を目指す竹田建設と青山組の争い。他に汚職を記事にしようとする政治新聞社の古垣(高橋悦史)と彼の異母弟(峰岸徹)の確執、国会の決裁委員会で疑惑を追及する神谷代議士(三国連太郎)とそれを収拾する斎藤幹事長(中谷一郎)など。昭和39年10月6日、寺田首相が脳腫瘍で倒れ、後継首班に酒井和明が任命された。ある日石原(宇野重吉)はマッチ・ポンプと仇名される神谷代議士に呼び出された。神谷は、福竜川ダム工事の一件を、決算委員会で暴露するといきまく。昭和40年2月23日、決算委員会が開かれた。参考人として出席した松尾電力会社総裁らは神谷の追及にノラリクラリと答え、財部前総裁は、古垣と会ったこと、名刺の一件を全て否定。一部始終をテレビで見ていた石原は、古垣に首相夫人の名刺の写真と、石原がこの汚職のカギを握っていること、を古垣の新聞に載せるように言った。彼は星野らが自分を逮捕するであろうことを予測したのだ。派手に新聞に書きたてれば、よもや彼らも自分と心中はすまいと睨んだのだった。だが、その夜、古垣は、義弟・欣二郎に殺され、何者かに古垣の原稿と名刺写真のネガを持ち去られてしまった。翌朝の新聞には「三角関係のもつれ」とあった。石原参吉がついに逮捕された。「数億の脱税王」などと新聞記事は大見出しをつけていた。民政党本部幹事長室で、斎藤幹事長は、神谷代議士に2000万円渡し、三カ月ほど外遊するように、との党の意向を伝えた。翌日の決算委員会には神谷の姿は無い。昭和40年3月21日、死去した寺田前総理の民政党葬が行なわれ、酒井総裁が、厳粛な表情で故・寺田を讃える弔辞を読んでいる、まさに政界「仁義なき戦い」が描かれる。寺田首相夫人が京マチ子。カラー・スタンダード155分。1975年9月27日~10月28日豊橋西武東宝。【サイズ:B2ポスター】【年代:1975年】