華麗なる一族

佐分利信/京マチ子、仲代達矢、田宮二郎、北大路欣也、二谷英明、香川京子、月丘夢路、山本陽子、酒井和歌子、中山麻里、大空真弓、志村喬、小沢栄太郎、滝沢修、加藤嘉、大滝秀治、小林昭二、河津清三郎、稲葉義男、平田昭彦、金田龍之介。ナレーター:鈴木瑞穂

説明

カレイナルイチゾク/原作:山崎豊子。脚本:山田信夫。音楽:佐藤勝。監督:山本薩夫。大富豪の銀行家一族を中心に、政財界にまたがる富と権力をめぐる人間の野望と愛憎を描く骨太の社会派サスペンス。山崎豊子の同名小説を山本薩夫監督が映画化した211分の長編超大作。阪神銀行の頭取・万俵大介(佐分利信)。関西財界の万俵一族は、子息を次々と政財界の大物と結婚させ、その勢力を広げ磐石なものとしていた。そうした工作は、華族出身の世間知らずな妻・寧子(月丘夢路)ではなく、永らく家庭教師兼執事兼大介の愛人を務める高須相子(京マチ子)の手腕によっていた。彼は預金順位全国第十位の阪神銀行を、有利な条件で他行と合併させるべく、長女一子(香川京子)の夫、大蔵省主計局次長美馬中(田宮二郎)から極秘情報を聞きだした。長男の鉄平(仲代達矢)は、万俵コンツェルンの一翼をになう阪神特殊鋼の専務だが、彼は自社に高炉を建設し、阪神特殊鋼の飛躍的発展を目論み、メインバンクである阪神銀行に融資を頼むが、大介は何故か鉄平に冷淡だった。大介は、彼の父敬介に容貌も性格も似た鉄平が、嫁いで間もない頃の寧子を敬介が犯した時の子供だと思い続けているのだ。鉄平は高炉建設資金、二百五十億の内、五十億を自己資金、残りの40%を阪神銀行に、30%をサブパンクである大同銀行、30%をその他の金融機関に頼むつもりだったが、大介は融資額を30%にダウンしてきた。激怒した鉄平に大介は「融資に親も子もない。経営者としてのお前の考えは甘すぎる」と冷たく云い放つ。鉄平に好意を寄せる大同銀行三雲頭取(二谷英明)の計らいと、妻早苗(山本陽子)の父で自由党の大川一郎(河村弘二)の口ききで念願の高炉建設にとりかかれた。完成を間近に、突然高炉が爆発、死傷者多数という大惨事が勃発。さらには阪神銀行の融資は見せかけ融資だ、と云うのである。大同銀行は阪神特殊鋼への不正融資を衆議院の大蔵委員会で追求され、三雲頭取は失脚。多額の負債をかかえた阪神特殊鋼は、会社更生法の適用を受けざるを得なかった。妻子を実家へ帰した鉄平は、愛用の銃を手に雪山で壮烈な自殺を遂げた。皮肉にも死んだ鉄平の血液型から、彼は大介の実子だったことが判明。二子(酒井和歌子)は、総理の甥との婚約を自ら破棄して、アメリカにいる恋人、一之瀬四四彦(北大路欣也)のもとに飛んだ。大介の筋書通り、阪神銀行は上位行の大同銀行を吸収合併し、新たに業界ランク第五位の東洋銀行が誕生、大介が新頭取に就任した。小が大を喰う銀行合併劇を実現させた万俵大介の得意満面の笑顔。しかし、その背後には、大介の考えも及ばぬ第二幕が静かに暗転していった。それは、永田大蔵大臣(小沢栄太郎)が、東洋銀行を上位四行の内の五菱銀行と合併させるべく美馬中(田宮二郎)に秘かに命じていた。1973年から東宝は「日本沈没」が超ヒット、この作品もヒットして東宝は長いスランプから脱出する。1974年2月23日~3月20日豊橋西武東宝。【サイズ:B2ポスター】【年代:1974年】