説明
クモノケンカゼノケン/脚本:結束信二。音楽:鏑木剛。監督:河野寿一。江戸中期、江戸では天変地異を予想させる悪天候が続いていた。その原因は富士山の異変、富士山を鎮めるという伝説の富士山浅間神社に伝わる天地正大剣である雲・風の太刀を徳川家御霊彌から刀を捕った牟礼大蔵(近衛十四郎)。護る使命として江戸から富士へ向かうが刀を奪い返すべく老中からの指示で幕府隠密服部虎次郎(品川隆二)と目明し(原健策)が動く、狙う風魔軍団(戸上城太郎)に江戸から尾行する掏摸(山城新伍と星十郎)、そして富士浅間流再興の願いを持つ剣士浅間寛四郎(松方弘樹)との四つ巴の争奪戦でのチャンバラ活劇。隠密には阿波地大輔。明石潮と桜町弘子が近衛の父親と許嫁、偶然風魔が手に入れた刀を追って近衛は富士山麓で戸上城太郎と対決する。山の娘に三島ゆり子で松方と同行、風魔軍団に楠本健二、老中に香川良介。品川隆二は執念を見せて刀を奪うが風魔一族に矢で射られて絶命。斬る音が入るようになったチャンバラ。やはり広い場所で伸び伸びとチャンバラをする近衛と戸上がいい。刀を抜いた戸上に自然の怒りで皆既日食となり暗闇に紛れて近衛が斬る。ラストは富士山頂で近衛と松方の対決を原健策・山城新伍・星十郎・桜町弘子・三島ゆり子の5人が見守る。当然近衛が勝つが松方はクサイし鼻につく。東映時代劇のこの頃は集団時代劇要素か大友柳太朗・近衛十四郎・里見浩太郎・東千代之介・松方弘樹の作品で白黒作品主流で錦之助や橋藏は勿論、千恵蔵と右太衛門作品が遠のいた時代。1963年10月5日〜11日豊橋東映、併映「昭和侠客伝」【サイズ:B2】【年代:1963】