説明
ミチ/脚本:須崎勝弥・魚住大二・胡桃沢元・藤原杉雄 音楽:飯田信夫 監督:藤原杉雄 佐野周二主演のホームドラマ。矢部家には、停年近い公務員の主人謙介(佐野周二)、妻喜代(水戸光子)、会社勤めの長女節子(島崎雪子)、大学受験を目前に控えた長男弘志(服部哲治)、お転婆女学生の富子(桑野みゆき)、喜代の父で考古学に夢中な修平老人がいる。喜代は弘志が東大に合格すること、節子に良縁が見つかることだけを生きがい。それは大した学歴も家柄もない良人が果さなかったものを、子供たちの上に実現させようとする彼女の夢であった。喜代は弘志を東大に合格させるためならば、他のすべての人は犠牲になるべきだとまで考えている。修平老人が好きな考古学の話を弘志にすることも、受験勉強の妨げになるといって許さない。また羽振りのよい旧友の縁故を頼り、節子の嫁ぎ先を見つけようと焦る。こんな母の態度が、子供たちの反感を買う。弘志は公園の茶屋の娘静枝に友情以上のものを感じ、次第に接近して行くが、それを知った喜代は、慌てて二人の仲を裂こうとした。節子が浅井という男の子を宿し、中絶手術を受けたことが判明した。こうした成行を温い眼で見、相談にのっていたのは、修平老人と謙作。弘志が、静子のことを悪しざまに罵られた憤まんから盛り場を歩く中、不良少年とケンカをして警察へ連行される。その夜、修平老人は心配のあまり弘志を探しに出かけ、暗闇で足をすべらして怪我。喜代も自分の考えが頑なであったのをさとり、矢部家には再び明るい空気が流れ込んで来た。節子も毎朝往き合う、快活なガス会社のセールスマン相川(木村功)を、未来の良人に決めたらしい様子で一件落着のドラマ。佐野周二は戦前から戦後の二枚目スター、上原謙・佐分利信と共に松竹三羽烏として人気があったが戦後は渋さが増して温厚な父親役が増える。1978年に66歳で病死、長男の関口宏は人気歌手西田佐知子と結婚。94分。独立映画製作・新東宝公開。1956年5月18日~24日豊橋国際劇場、併映「検事とその妹」。【サイズ:A2ポスター】【年代:1956年】




