警視庁物語 七人の追跡者

堀雄二/神田隆、花沢徳衛、山本隣一、松本克平、大村文武、佐原広二、片山晃、小宮光江、加藤嘉、小沢栄太郎、菅井きん、谷本小夜子、高城二朗、浦里はるみ

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説明

ケイシチョウモノガタリ シチニンノツイセキシャ/企画:斉藤安代。脚本:長谷川公之。助監督:島津昇一。音楽:三木稔。監督:村山新治。1956年~1964年にかけて東映東京撮影所で製作された24本にわたる名物シリーズの第7作。東映マークのあとに東映スコープ。玉川警察署管内で女の扼殺死体がマンホールから発見。被害者は、マネキン人形製造会社の事務員の26才、子持ちの未亡人で会社の給料98万円を銀行から受取りに行ったまま行方不明。同僚は被害者がオパールの指輪をしていたというが、銀行の事務員は金を引出しに来たときは、ヒスイの指輪をしていたという。捜査陣はこの食い違いが事件の鍵ではないかと考えた。この指輪と赤い風呂敷包みが死体から紛失。この手配から、被害者は犯行当日、宝石店(加藤嘉)でオパールとヒスイを交換して、その差額金が会社の経理課長黒木(小沢栄太郎)から出金されて二人の特別関係が判明。被害者が銀行の前から男と自動車で走り去ったこと。黒木は女出入りが多く、現在は新橋のバーの女給弘子(小宮光江)と関係。弘子の証言では、事件当時黒木は彼女とホテルで密会中で黒木にアリバイ。長田刑事(堀雄二)が弘子の自宅を訪ねると弘子の指には被害者のヒスイの指輪が冷く光っていた。その指輪は弘子がパトロンの松原(高木二朗)から貰い、新店舗開業資金の援助30万円も受けていた。犯人は銀行帰りの被害者を子供が怪我をしたと偽って自動車に乗せ兇行に及んだ。犯人は被害者と同じ団地に住む松原、刑事たちは松原の自動車の売却先、谷口(増田順二)の店や団地に張込んだが、松原はその裏をかいて谷口に弘子に金を渡せと電話で指示。11時に渋谷駅に張込む刑事、金包みを持って立つ弘子、タクシーで現れる松原、おどりかかる刑事達により逮捕。ロケは世田谷~目黒~新橋から渋谷駅前。世田谷のトロリーバスや当時の4階建て団地など昭和の風景。上映時間は58分ながら脚本と演出の良さで中味が濃い佳作。タイトル「七人の追跡者」は犯人を追う七人の刑事(神田隆・花沢徳衛・堀雄二・大村文武・山本隣一・佐原廣二・石島房太郎)。1958年6月11日~14日第一東映、併映「季節風の彼方に」。1959年1月28日~2月3日銀座東映、併映「快傑黒頭巾」。1960年1月7日~10日南東映、併映「旗本退屈男謎の南蛮太鼓」。【サイズ:B2】【年代:19658年】