説明
ワカサマサムライトリモノチョウ ベニヅルヤシキ/脚本:鷹沢和善・比佐芳武。音楽:鈴木静一。助監督:山崎大助。監督:沢島忠。大川橋蔵主演の人気シリーズ「若さま侍捕物帖」シリーズ第7作は民話色+ミステリー色が強くなる推理篇。紅鶴屋敷の幽霊騒ぎと連続殺人事件の謎を解く若さま侍。背景には毎年船祭を名目に集まる密輸団の海賊が暗躍、船祭りの最中海賊たちとの戦い。紅鶴屋敷に勤める桜町弘子扮する女中娘の恐怖を主軸に展開するロマンティックスリラー。多分にヒッチコックを意識した映像を沢島忠監督が展開する。目明し遠州屋小吉に沢村宗之助、お糸に花園ひろみ、物語のキーマン娘お千代に桜町弘子、桜町の爺さんが水野浩、住職実は海賊の頭が月形龍之介、殺される元海賊の清左衛門に原健策、網元実は海賊で殺される進藤英太郎、ロケ地の琵琶湖の水が綺麗な印象。この映画はリアルタイムで銀座東映で観賞した、時に小学校2年生だが伊勢湾台風の1959年だったので記憶している。焼死した筈の住職の月形が強面の海賊姿での変化が面白い。殺陣場面で、過去の若さまシリーズだと「葵御紋」の羽織を纏って悪を斬るがこの作品では普通の着流しでのチャンバラ。ラストは寺院内でのクライマックスで月形竜之介の鎖がまと橋蔵の一文字崩しの対決。月形がいかにも強そう。1958年12月17日〜25日第一東映、併映「金獅子紋ゆくところ魔境の秘密」。1959年4月29日〜5月5日銀座東映、併映「娘の中の娘」。1959年8月2日〜8日第一東映、併映「快傑黒頭巾爆発篇」「月光仮面悪魔の最後」。1959年11月8日〜10日銀座東映、併映「紅顔無双流」。1960年3月3日〜6日南東映、併映「唄祭りかんざし纏」【サイズ:プレス四つ切】【年代:1958】