説明
オトコノチョウセン1968/脚本:才賀明。音楽:小川寛興。監督:土井通芳。石坂浩二主演の青春カーアクション。日本自動車の社長津田(東野英治郎)の次男弘(石坂浩二)は、毎日のように会社のスピード・テスト場に来ては、猛スピードで車を走らせていたがテスト・ドライバーの猪木(栗塚旭)だけが弘の我ままを責めた。怒った弘は猪木にレースを挑んだが、惨めな敗北を喫してしまった。弘は猪木を抜くため、本気になってレーサーとしての腕を磨き始めた。弘は今の母三技の子ではなく、津田が昔、女事務員に生ませた子だった。猪木の恋人で美容院をやっている規子は弘の実の姉だったのだ。猪木はそれを知ってはいたが、弘には黙っていた。弘は自分を子供扱いにする父に反発して家を飛び出し、ライバル会社ジャガー自動車の社長令嬢伶子と親しくなる。米国製スポーツカーの販売権獲得した日本自動車と、国産スポーツカーを同時期に売り出すことになったジャガー自動車との間に、スピード・テストが行なわれることになった。日本自動車は猪木が、そしてジャガー自動車は自力で試乗資格を手に入れた弘が、それぞれ新車に乗りこむことが決った。猪木は規子の妊娠を知ってテストが終ったら結婚しようと約束して車に乗ったが、最後の一周という時に思わずハンドルが鈍り柵に激突して死亡、炎上。一方、弘は勝利に酔ったが、伶子から自分の出生にまつわる真相と、猪木と規子の関係を知らされ、我ままな弘は、その時、はじめて男泣きに泣いた。そして二つの会社に技術提携が成立、弘と伶子は結婚することになり猪木の墓前で生涯をテスト・ドライバーとして生きる、と誓う。1968年3月1日~8日豊橋松竹、併映「嵐に立つ」。