民族の祭典

ナレーション:ポール・ラーフエン、ロルフ・ヴェルニッケ

カテゴリー: タグ:

説明

ミンゾクノサイテン/製作総指揮・監督:レニー・リーシュタール。音楽:ヘルバート・ヴィント。1936年ヒトラー時代にドイツで開催されたベルリンオリンピックの公式記録映画。1938年に公開された本作は、映像美と斬新さが世界中から絶賛を受け、ベネチュア国際映画祭で最高賞(ムッソリーニ杯)を獲得。日本ではキネマ旬報1940年度外国映画ベストテンの1位を獲得、開会式から男子マラソンまでの21種目、9日間の記録である 「民族の祭典」及び陸上競技以外の17種目から16日の閉会式までの記録である「美の祭典」二部作として公開された。戦前の観客動員記録を樹立するなど大ヒットを記録した。水泳の前畑選手や陸上三段飛び田島選手・棒高跳びの西田選手・大江選手などの活躍。ギリシャ古代遺跡に始まり、その彫刻と同じようにポーズをとる裸体美の描写などから第三帝国の美の基準がかいま見えもするが、同大会において初めて試みられたという聖火リレーの象徴性に満ちたモンタージュなど、リーフェンシュタールのビジュアリストとしての力量に感嘆。ヒトラーご満悦の開会式に続いて、ここで見られる競技と言えば陸上だけだが、その見せ方にも工夫が凝らされており、100mを走者と同じ速度で併走する移動撮影装置で撮られた映像など、鶏が先か卵が先か……ではないが、競技と映像の主従関係が逆転した感を抱かせる。この大会での最大のスターは“黒い弾丸”、アメリカのオーエンスの勇姿。後年1964年東京オリンピック記録映画の市川崑監督が尊敬し参考にしたという逸話。戦後リバイバル公開は1982年で総集版として公開だが豊橋では未公開。【サイズ:B2 リバイバルポスター】【1938年】