説明
ショウワキョウカクデン/脚本・監督:石井輝男。音楽:菊池俊輔、助監督:野田幸男。石井輝男が初めて挑んだ任侠映画。新東宝時代から馴染のある名前の関東桜一家。東京浅草を縄張りにする組長桜千之助(嵐寛寿郎)とライバルで縄張りを狙う黒帯一家に刺された事を発端に桜一家と黒帯一家平幹二朗・大木実・山本麟一・八名信夫・杉義一との争いに発展する。鶴田浩二は桜一家の代貸しで人望熱く梅宮辰夫・待田京介が鶴田を慕うので勧善懲悪構図の中で物語が進む。三井弘次と神田隆が叔父貴分、内田良平が鶴田の弟分で関山耕司・室田日出男・佐藤晟也も子分、三田佳子がアラカンの娘、丘さとみが任侠映画に珍しく出演して梅宮の姉を演じる。当時の東映はギャング・集団時代劇・やくざ者など混載路線の中で東京撮影所での任侠映画。出演者中の序列で大木実・内田良平・嵐寛寿郎がトメ。梅宮と三井が殺されて遂にアラカン一家が川船4隻で殴り込みに向かうが鶴田が盃を返して単身殴り込んで大木を殺すが背景に「侠義」の掛け軸が見えて血みどろ鶴田が平幹二朗を追いつめて匕首で殺す。喧嘩後に帰りの船上でアラカン親分に抱かれて死ぬが手には三田佳子のお守りが握られてエンド。アラカン親分が流石に格好良くアラカンは石井ワールドレギュラーで活躍。1963年10月5日〜11日豊橋東映、併映近衛十四郎のチャンバラ「雲の剣風の剣」。1963年12月14日〜18日銀座東映、併映「残月大川流し」。1964年3月28日〜31日南東映、併映「やくざの歌」。1968年6月15日~27日豊橋東映、併映 高倉健のウエスタン「荒野の渡世人」。【サイズ:B2 68R】【年代:1963】