憲兵とバラバラ死美人

中山昭二/天知茂、細川俊夫、江見俊太郎、鮎川浩、若杉嘉津子、松浦浪路、小高まさる、高松政雄

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説明

ケンペイトバラバラシビジン/原作:小坂慶助「のたうつ憲兵」。脚本:杉本彰。音楽:米山正夫。監督:並木鏡太郎。新東宝得意の戦記物にホラー要素と犯人捜しのミステリー要素を加えた作品。昭和12年10月。仙台歩兵第四連隊の炊事場附近の井戸から、首と四肢のない、五カ月の胎児を孕んだ女の腐爛死体が発見された。未曽有の不祥事件に、憲兵隊は愕然とし東京の腕利き憲兵小坂曹長(中山昭二)が事件解決に派遣された。仙台憲兵隊の非協力をよそに、彼は民間の警察と協力して捜査。まず最初の容疑は、当時炊事班長の恒吉軍曹(天知茂)である。彼は男前で女出入りが激しく、しかも彼が馴染みにしていた文子という酌婦が行方不明になっていた。一方、東北帝大を訪ね資料を蒐集していた小坂憲兵は、そこで殺された当時の胴体が八貫匁もあり一人で担ぐのは不可能であること、屍体をバラバラにするには鋭利な刃物でも一時間はかかることを知った。そこから連隊の隣りの陸軍病院の手術室に眼をつけた。そして病院の霊安室の傍の古井戸の中から、両手、両足を発見。仙台の憲兵隊は犯人は恒吉と決めて、連日激しい拷問を彼にかけ自白を強いた。だが小坂は犯人は別にいると睨む。さらに調査すると、満州出動前、毎日連隊から病院に派遣される下士官が四人いることが判った。その四人の部下を訪ね当時の状況を洗うと、君塚軍曹(江見俊太郎)が手術室から毛布と天幕で包んだ私物と厳重に梱包した荷物を連隊に運んだことが判明。女のドクロの虫歯から、彼女は県の経理部長の女中で、伊藤百合子であることも判り、君塚とは深い仲だったことも知れた。かくて、事件は急転直下、満州の原隊から脱走して集落にひそむ君塚を逮捕する。1957年8月7日~13日豊橋国際劇場、併映「四谷怪談」「ストリップ肉体の乱舞」。【サイズ:A4チラシ】【年代:1957年】