説明
カイダン シャミセンボリ/脚本:柳川真一 音楽:小沢秀夫 殺陣:島義一 監督:内出好吉。江戸で人気の踊り師匠おせん(千原しのぶ)は妖艶さと男嫌いが売りもの。その舞姿を舞台の袖でおせんの弟直吉(伏見扇太郎)が見守っていた。この直吉の財布をスッた宗次郎(品川隆二)は直吉を刺し大川へ突き落す。追われた宗次郎はおせんの家に逃げ込むが、師匠の金方で執拗に言いよる越後屋(原健策)が訪れ、宗次郎とおせんの仲を誤解して帰る。それ以来、宗次郎は男を知らぬおせんの豊満な肉体に食いいる一方、踊りのけいこに通う越後屋の娘お吉(北沢典子)を狙う。千原に横恋慕する原健策がやくざ加賀邦男に依頼して師匠の顔に煮え湯を掛け大火傷を負わせ重傷に、結局捨てられ恨んだ挙句に三味線堀に身投げ。そこから亡霊が関係者のまわりに出没して品川と加賀を苦しめる。品川隆二と加賀邦男はおせんに煮え湯を浴びせた件で越後屋に乗り込み金をおどしとろうとするが、逆に越後屋は加賀邦男に品川殺しを引受けさせた。加賀はついにおせんの怨霊にとりつかれ越後屋を刺殺、悪事の一切を生きていた伏見扇太郎に告白。北沢典子を連れ出した品川は怨霊から逃れようと狂気の如く短刀をふり回している所へ、加賀もまた怨霊から逃れ走って来た。二人は争ううちに、三味線堀のよどみの中に引き込まれていくといった具合に全員三味線堀に沈む。ラストは伏見と三原が夫婦になり店を開き、北沢典子・三浦光子・赤木春恵がお祝いをする場面で「終」。二枚目品川隆二の悪党ぶりが際立つ68分。嘗てのお姫さま女優だった千原しのぶも年齢と共に役柄も変化、赤木春恵が千原の使用人で台詞も多い役どころ。三原有美子が伏見扇太郎を慕う娘に扮する。千原しのぶは1959年「怪談 一つ目地蔵」以来の2度目の怪談ヒロイン、豊橋では東映二番館だった銀座東映で2か月後に公開。同じく二枚目スター伏見扇太郎は、1955年以降時代劇スターとして人気だったが第二東映以降出番が少なくなり主演作品も1961年以降激減、若山富三郎「怪談お岩の亡霊」では幽霊になり、この作品でも準主演ながら品川に刺されてから後半姉の仇を討つ為に加賀と原に絡む。品川隆二は1962年になると悪役に挑戦し高田浩吉主演の「伝七捕物帖」シリーズ2本で悪役を演じた。白黒、シネマスコープ。1962年10月10日〜16日銀座東映、併映「紀州の暴れん坊」。1963年9月8日〜11日南東映、併映「いれずみ半太郎」【サイズ:B2】【年代:1962】




