恋をしようよカリブの花

三田明/高峰三枝子、菅原文太、早瀬久美、中村晃子、田辺靖雄、石立鉄男、市村俊幸、清水元、荒井千津子、田代みどり、ケンサンダース、北竜二

説明

コイヲシヨウヨ カリブノハナ/脚本:石森史郎。音楽:小川寛興。監督:宮崎守。主題歌:三田明「カリブの花」挿入歌「世界の街で恋をしよう」「恋人ジュリー」「マイ・キューティガール」「真夜中のサファィア」。60年代人気歌手の一人三田明主演の青春歌謡ドラマ。コックの吾郎(三田明)に知子(早瀬久美)の肉親も暖かい目で二人を見ていた。そんな吾郎にホテル勤務の娘由(中村晃子)からスキーの誘いがきた。スキー場の別荘で料理の腕をふるう吾郎に常務も目をつける。留守中、知子は少年院出のため周囲から白眼視されている浩介(田辺靖雄)を植物園などに案内し何かと親切にしてやる。吾郎がスキー場から帰ってきた。三人で行く喫茶バー“カリブ”で楽しく語り合う三人だったが、吾郎と知子の親しい様子に浩介の気持は沈んだ。彼が寮へ帰ると、少年院で一緒だった黒木(石立鉄男)が来ていた。黒木は造船所のオートバイを盗み、穴埋めのため八万円を何とかしてくれと言う。浩介は断ったが、その罪が自分にかかってきた。浩介から事情をきいた知子は店番の信造(清水元)に借金を申し込んだが、信造は彼女が吾郎から頼まれたと勘違いしたため吾郎を怒鳴りつけた。寝耳に水の吾郎は早速黒木の所に行き、彼をなじったが「知子と浩介はデキている」と言われ愕然。金は絶対に自分がつくる、と決心した吾郎はホテルに退職願いを出し、退職金代りの八万円を黒木に渡して以後浩介に近づかないことを誓わせた。一方、知子も信造からついに金を借りて黒木のいる事務所へ届けたが、黒木の兄貴分弘松(菅原文太)はその金をネコババ、黒木は弘松に喰ってかかったが、逆にナイフでさされ駈けつけた浩介も黒木に傷つけられた。その彼を介抱してやる知子を見て、吾郎はその場を立ち去った。だが吾郎にも、ホテルからコックの留学生に選ばれたという朗報が待っていた。「美しい十代」デビューで大ヒットの三田明、1967年「恋人ジュリー」の次にヒットした「カリブの花」は、東京五輪の次に開催されるメキシコに近いカリブ海を舞台にした作品。メキシコ音楽というと、昭和41年のヒット曲「蜜の味(テイスト・オブ・ハニー)」が浮かぶ。ハーブ・アルパートが大成したアメリアッチというジャンル。テンポも速くトランペットの演奏が耳に残るジャズ要素を含んだジャンルで、日本でも支持を集めた作品。「カリブの花」は、のんびりとした長音階メロディで、全く異なるジャンルの作品。カリブ海を舞台にした作品で曲調は「バナナ・ボート」のような昭和32年に日本で大流行したカリプソの音楽を取り入れているのだろうと感じる作品。昭和42年2月では、まだGSがブームになる前の時期でスパイダースもブルコメもフォークソング調の作品を歌っていた時期、三田明の新曲もフォークソング寄りの曲調で製作が進んだと思われる。A面はメキシコ五輪を意識した視点であると感じますが、B面は「世界の街で恋をしよう」というタイトルで、ハワイ、ニューヨーク、パリ、ローマ、香港、東京と様々な都市の名前が登場。 大阪万博開催が決定した事を受けて、製作が進められた作品であるとのイメージ。1967年3月11日~17日松竹ロキシー、併映「ああ君が愛」。1967年5月17日~23日松竹シネマ、併映「二人の夜明け」。【サイズ:B2ポスター】【年代:1967年】