怪談蛇女

桑原幸子・賀川雪絵/河津清三郎、丹波哲郎、伴淳三郎、西村晃、山城新伍、村井国男、根岸明美、佐山俊二、月丘千秋、清川玉枝、谷本小夜子

説明

カイダンヘビオンナ/脚本:神波史男。音楽:菊池俊輔。監督:中川信夫。怪獣映画ブームの中の1968年、東映が中川信夫監督を招いて撮った怪談映画。明治の初め、北陸地方の大地主(河津誠三郎)の家が舞台。大地主の馬車で轢かれて亡くなった小作人(西村晃)、大地主の家で働く小作人の妻(月丘千秋)と娘(桑原幸子)。妻すえは庭に現れた白蛇を助けて大地主に鞭打ちされれて死亡、娘は息子(山城新伍)に凌辱された上に一家の不幸を儚んで自殺、婚約者の男(村井国男)は息子の婚礼に乗り込み山に追われて死亡。惨殺された小作人一家の怨念が、蛇に姿を変えて大地主一家に復讐を果たすという怪談噺。大地主一家には河津清三郎、根岸明美、山城新伍、賀川雪絵で中川演出はゾクッとする怖さを上手く描く。大地主一家は発狂して自滅していく過程が蛇の怨念と共に展開する。新東宝時代からの縁で伴淳三郎と丹波哲郎がゲスト出演。ポスターキャッチ「私の顔をみてごらん 毒を含んだ銀色の蛇のうろこが生えだした、のどにも胸にも乳房にも!」。中川監督は、このあと東映東京で宮園純子主演で「妖艶毒婦伝人斬りお勝」「妖艶毒婦伝お勝兇状旅」の2本を撮って引退。公開は新東宝時代の弟子石川義寛監督「怪描呪いの沼」と2本立て。1968年7月12日~20日豊橋東映、併映里見浩太郎「怪描呪いの沼」。【サイズ:B5 ワイズ出版ポスター集から】【年代:1968年】