説明
オンナケイズ/原作:泉鏡花。脚本:依田義賢。音楽:伊福部昭。監督:三隅研次。明治以来新派の舞台に幾度か上演されて多くのフアンが涙したお蔦・早瀬主税の悲恋を描いた文芸作品に雷蔵が挑んだ意欲作。共演は新東宝から移籍して勝新や雷蔵共演が多かった万里昌代で艶やかな演技を魅せて熱演。泉鏡花の代表作といわれる同名人気小説をもとに「悪名」の依田義賢が脚色し「釈迦」の三隅研次が監督した文芸作品。原作は過去に何度も舞台化・映画化されているが、監督の三隅は原作に忠実な映画化を目指したという。早瀬主税は12歳の時に帝国大学ドイツ文学教授酒井俊蔵の財布をすろうとして失敗したが、酒井の温情で彼の書生として養育された。立派な成年に成長した主税にはお蔦という芸者の恋人がいたが、酒井の娘の妙子にも好意を寄せられていた。しかし主税は酒井への義理もあり、妙子の思いを受け止めることができない。酒井の家を出た主税はお蔦と世帯を持つのだが、それを知った酒井に呼び出され、お蔦と別れるよう命じられる。湯島の白梅の世界を上手く表現。スタッフ・キャストも豪華。1962年3月4日〜13日丸物会館、併映「鉄砲安の生涯」。1962年7月1日〜3日二川銀映、併映「めぐり逢う日まで」【サイズ:B2ポスター 】【年代:1962】