説明
ユウブエ/脚本:星川清司、智瀬好夫。音楽:池田正義。監督:西河克己。主題歌:舟木一夫「夕笛」。「絶唱」に続く人気歌手舟木一夫主演の悲恋純愛歌謡メロドラマ。昭和初期。ある城下町の“椿屋敷”と呼ばれる家に若菜(松原智恵子)という美しい娘がいた。若菜はある日、高校生島村雄作(舟木一夫)が家の庭に乱れ咲く椿をもらいに来たことから彼と知りあう。椿屋敷はもともと雄作の家だったが、鰊漁で成金になった若菜の父銀蔵(島田正吾)が買い取った。以来、若菜と雄作の間に、愛情が急速に深まっていったが、銀蔵は若菜を家柄の良い高須賀家に嫁がせる心づもりで、準備していた為激しく叱責。若菜の兄で作家の巳代治(小高雄二)は妹を不憫に思い、雄作との恋を遂げさせるべく駆落ちを勧めた。銀蔵は高須賀家との結納を取り交していたこともあり、巳代治の勧め通り、東京へ出ようとした雄作は若菜の待つ場所へ急ぐが、巳代治が左翼作家として逮捕され巻き添えで捕まる。連れ戻された若菜は高須賀信之に嫁いで行った。一年後、若菜の若奥様ぶりが板についてきたように、端目には見えたが、彼女の胸から雄作の面影が消えたことはなかった。雄作が子供の頃から大事にしていたオルゴール時計を取り出してみては心の支えにしていたのである。そのことが知れて夫や姑に冷たくされた若菜はつらい日々を送る。銀蔵が亡くなり、椿屋敷も焼けてしまった。心労の重った若菜は目を悪くし、盲目に近い身になってしまったが、彼女はますますいづらくなった高須賀家を飛び出し、小さい頃から世話になったトヨと二人で屋敷の焼け跡に暮しはじめた。建築家志望の学生としてドイツ留学の決った雄作が姿を現わした。雄作は若菜との再会を喜んだが、彼女の目が悪いことを知ると、ドイツ留学を棒に振って一緒に東京に出て若菜の目を治そうと決心。雄作の出世の妨げになるからと断った若菜も、雄作の自分を想う言葉に承諾し喜びに浸ったが、雄作が荷物をまとめて若菜の許に急ぐ途中、持病の心臓発作で彼は倒れる。雄作の死後、一人の盲目の女がその墓標を抱くようにして死んでいった。海を見下ろす崖の上の自然石に、「若菜・雄作」の字がいまでも残る。舟木・松原のイメージが物語に合っていた。レコードもヒットして90万枚。1967年9月23日~10月14日千歳日活、併映「斜陽のおもかげ」。1968年1月15日~22日松竹シネマ、併映「ドリフターズですよ前進前進また前進」。【サイズ:B2ポスター】【年代:1967年】




