地獄1960新東宝

天知茂/三ツ矢歌子、沼田曜一、嵐寛寿郎、林寛、大友純、中村彰、泉田洋志、ナレーション:若山弦蔵

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説明

ジゴク1960/製作:大蔵貢。脚本:中川信夫、宮川一郎。音楽:渡辺宙明。監督:中川信夫。新東宝末期の大作、中川信夫監督がゲーテ「ファウスト」を意識して発想した「地獄極楽」を宮川一郎と共に脚本で、死後の世界として想定されている地獄を、特撮を交えて幻想的にえがいたスペクタクル・ホラー映画。大蔵貢体制新東宝最後の仇花ともいえる総天然色で101分の作品にした。主演は天知茂、ヒロイン三ツ矢歌子、メフィスト的な沼田曜一、閻魔大王に嵐寛寿郎。特に沼田曜一は一世一代の名演技ではなかろうか。まさに救いようのない世界を描く。仏教系大学の学生清水四郎(天知茂)は、恩師の矢島教授(中村彰)の下で彼の一人娘の幸子(三ツ矢歌子)と婚約していたが、謎めいた笑みを浮かべる同窓の田村(沼田曜一)がしつこくつきまとってくるため、彼の誘惑から逃れようとして逆に次々と罪を重ねていく。まもなく、幸子を自動車事故でで亡くしてしまった四郎は実家へ戻るが、そこに住む画家谷口円斎の娘で幸子にそっくりなサチ子(三ツ矢歌子二役)と恋に落ちる。しかし、田村に加えて四郎に轢き逃げされたヤクザ志賀恭一(泉田洋志)の情婦が復讐しようと後を追ってきたため、四郎は山中の吊り橋でもみ合っているうちに2人を殺害してしまう。その晩、四郎の父の剛造が経営する老人ホーム「天上園」の創立十周年記念パーティーでは集団食中毒が発生し、入所老人たちが全員死亡。更に復讐にやってきた志賀の母が毒酒を盛ったことで、四郎も剛造もすべての人間が悶死する。死の間際、地獄へ落ちる幻想を見た四郎は、そこで会った幸子の霊から彼女が四郎の子を身ごもっていたことや、その子も水子になって地獄へ落ちていることを告げられる。四郎は我が子を見つけるべく、地獄の修羅場をさまよい八大地獄を体験する。リアルタイムで劇場観賞したのが小学生だった、忘れもしない1960年8月で「笛吹童子」と併映だった。1960年8月2日~8日豊橋国際劇場、併映「笛吹童子大会」「まぼろし大名後編」の3本立て。【サイズ:B5 雑誌広告&新東宝ポスター集より抜粋2種】【年代:1960年】