土俵の鬼 若乃花物語

若乃花勝治/北原三枝、青山恭二、坂東好太郎、沢村国太郎、天草四郎

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説明

ドヒョウノオニ ワカノハナモノガタリ/原作:菊島隆三。脚本:松下東雄。音楽:古賀政男。監督:森永健次郎。第45代横綱若乃花勝治(後の二子山親方)が大関時代に撮った伝記映画。若乃花本人が出演。不慮の事故により長男を亡くしながらも、それでも土俵に上がった場面が実際の1956年(昭和31年)秋場所の映像が流れる、それまでの場面も本人が演じていることがあり、当然なのですが違和感なく繋がっている。映画の題名にもなっている「土俵の鬼」の異名がある若乃花関の、気迫が伝わるその相撲に、68年前に既に決着がついている一番ながらも心から応援してしたくなる。ご子息を亡くされ、映画で再びその時の場面を演じることとなった若乃花はまさに「土俵の鬼」。若乃花関と共に「栃若時代」を築いた第44代横綱・栃錦や、第46代横綱・先代朝潮などその当時の人気力士たちが登場し、当時の大相撲の雰囲気が味わえる良き時代の良き映画。テレビがまだ家庭に普及していないこの年1956年は、6月に「名寄岩涙の敢闘賞」を公開、このあとに正月第2週に「川上哲治物語背番号16」を公開、更に力道山の活躍を伝えるニュース映画など積極的にスポーツ映画を製作したのが日活。1956年12月27日~1957年1月2日駅前豊橋日活劇場、併映「人間魚雷出撃す」。【サイズ:B2】【年代:1956年】