三婆

三益愛子・田中絹代・木暮実千代/有島一郎、長沢純、名古屋章、村田正雄、吉田日出子、小鹿ミキ

説明

サンババ/原作:有吉佐和子。脚本:井手俊郎。音楽:山本直純。監督:中村登。三益愛子・田中絹代・木暮実千代のベテラン女優共演。有吉佐和子の原作映画化。いがみ合いながらもそれぞれに変化していく3人の「婆」と周囲の人たちが巻き起こす騒動を描いたブラック喜劇。テレビドラマや舞台で何度も繰り返し放送や上演されている程の名作。映画化はこの作品1本で3人の演技合戦が見もの。昭和38年、金融業「武市産業」の社長・武市浩蔵が、神楽坂にある妾の駒代(木暮実千代)の家の風呂場で倒れ、そのまま他界。本妻の松子(三益愛子)と故人の妹・タキ(田中絹代)は神楽坂へ駆けつけ、武市産業専務・瀬戸重助(有島一郎)の尻を叩き、通夜の場を強引に北沢の本宅へと移した。駒代流にいえば、松子は“かぼちゃ婆ぁ”であり、六十歳になってもバージンだというタキは“電気クラゲ”に似て薄気味の悪い存在である。裸一貫で武市産業を創った浩蔵だったが、死んで借財だけを残した。その返済のために、渋谷のタキの家と、本宅の裏庭の一部が売却されたが、松子にとって、浩蔵が死んでからは法律が彼女に味方し、妾や義妹を退けることができたことに満足だった。しかしそんな泰平は、突然、引っ越してきたタキによって、破られた。タキは、自分にも遺産相続権があるものとして北沢の家に居坐るつもりなのだ。松子と同じく、女中の花子にとってもタキの出現は迷惑だった。花子は松子の養女となって恋仲の八百屋の御用聞き辰夫との結婚を目論んでいたのだ。松子と花子がタキの追い出しにかかっている時、今度は新橋に料理屋を開業するまでの一ヶ月の間、部屋を貸して欲しい、と駒子が飛び込んできた。腹に一物もった“三婆”が、一つ屋根の下に住むことになった。三婆の凄まじい三つ巴の戦いは果てしない。10年後。子供を連れて武市家を訪れた辰夫、花子夫婦がみた光景は桃惚の人となりながらも、今だにつづけられている“三婆”と重助の、奇妙な共同生活だった。街では選挙用の宣伝カーが、老人福祉問題をがなりたてていた。1974年6月15日~28日豊橋西武東宝、併映「女房を早死にさせる方法」【サイズ:B2ポスター】【年代:1974年】