モスラ対ゴジラ

宝田 明/星由里子、藤木悠、小泉博、田崎潤、田島義文、佐原健二、藤田進、ザ・ピーナッツ、小杉義男

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説明

モスラタイゴジラ/製作:田中友幸。脚本:関沢新一。音楽伊福部昭。特撮監督:円谷英二。監督本多猪四郎。89分。この作品でゴジラは完全に悪役を演じるのに対してモスラは善の象徴として描かれる対照的な構図。モスラは平和のためにザピーナッツの小美人によって人間との協調の守り神としてゴジラと戦う事になる。それは核実験の落とし子であるゴジラ、同じく核実験の舞台となったインフアント島の守護神であるモスラと奇しくも「核」の影響となる双方が敵味方となって戦うのは「ゴジラの逆襲」での恐竜同志の生き残りを賭けた争いでもなく「キングコング対ゴジラ」での奉納相撲的なプロレスマッチでもない、正に是善悪の戦いなのである。舞台は東海地方で大型台風が東海地方を襲い、モスラの卵が静ノ浦浜(イメージは知多半島?)に漂着する一方で、ゴジラが倉田浜干拓地から出現する(イメージは三重県?)。その登場場面が素晴しい、尻尾が跳ね上がりゆっくりとゴジラの背中から上半身が現れて、一声泣いて体をブルッと揺らして泥を落として重々しく歩き出す貫録。そして四日市から名古屋へ向かい名古屋城を破壊して本能的にモスラの卵へ向かう、ゴジラから卵を護る為に親モスラがゴジラと戦い傷つき死んで、卵はふ化して二頭のモスラが誕生してゴジラに戦いを挑む。やがてモスラの糸がゴジラを覆いゴジラは泣きながら海に落ちる。1964年4月29日~5月14日丸物東宝、併映「蟻地獄作戦」。1964年8月5日~11日松竹シネマ、併映「三匹の侍」。【サイズ:B2&松本零士イラスト】【年代:1964年】