説明
ニホンタンジョウ/製作:田中友幸・藤本真澄。脚本:八住利雄・菊島隆三。音楽:伊福部昭。特撮監督:円谷英二。監督:稲垣浩。東宝映画一千本記念映画として日本神話をスケール大きく映画化した神話ロマン・スペタクル映画。東宝オールスターキャストで描く182分の大作。髙天原の神々の饗宴場面は乙羽信子の踊りに横綱朝汐太郎・柳家金語楼・エノケン榎本健一・有島一郎など東宝喜劇人総動員で展開するが実に笑えなかったのが印象的。天照大神に扮した原節子が眩しかったが、やはりこの大作の見せ場はドラマより八股の大蛇退治場面とラストの火山噴火のスペタクル場面の特撮場面に比重。日本武尊とスサノオの二役を三船敏郎、クマソ兄弟に志村喬と鶴田浩二、女優陣も原節子・田中絹代・乙羽信子・司葉子・香川京子・水野久美など正にオールスター。弟橘姫(司葉子)を連れた尊の軍勢は相模国に着いた。ここの国造大伴久呂比古(田崎潤)は建日連の使いをうけ尊を討とうと待っていた。尊を焼津の野に連れ出し四方から火を放った。しかし尊は叢雲の剣で草をなぎ払い難を避けた。走水まできた尊は、大伴一族に謀られたこと、父天皇(中村雁治郎)まで自分を亡きものにしようとしていることをはっきりと覚って東征の無意味さを知り大和へ引返すことにした。しかし海が急変、一天にわかにかきくもり尊の船団は波に呑まれそうになった。弟橘姫は心に念じると荒海へ身を躍らせると激浪は忽ちおさまる。大和の国にさしかかった尊は建日連(東野英治郎)の大軍に迎えられた。この殺陣場面が野外とセットの双方撮影でスケール大、三船の殺陣は力強く強いが多勢に無勢、三船は落命。尊の化身である一羽の白鳥が、山の上をめぐると見るや山は火煙をあげ熔岩が大伴の軍勢を押し流し、湖の湖水が溢れ出て洪水となり全滅するスペクタクル場面が見せ場。白鳥は倭姫(田中絹代)の館伊勢神宮を旋回、そして大和に戻った平田昭彦や久保明の上空をまわり、この国を造った伊邪那岐・伊邪那美命のいた高天原に向い飛び去るのがラスト。前年1958年大映で「日蓮と蒙古大襲来」が製作され特撮時代劇のスケールで大ヒット、特撮映画の老舗東宝が総力を結集したのが1959年「日本誕生」、14年後の1973年に東宝が「日本沈没」を製作して日本の誕生から沈没まで映像化したことになる。1959年11月22日~12月8日豊橋東宝。【サイズ:B2復刻版&1959年映画の日豊橋映画館案内チラシ】【年代:1959年】






