バトル・ロワイヤル

藤原竜也/ビートたけし、前田亜紀、山本太郎、安藤政信、栗山千明、柴咲コウ

説明

バトル・ロワイヤル/高見広春「バトルロワイヤル」。脚本:深作健太。音楽:天野正道。監督:深作欣二。主題歌:ドラゴン・アッシュ「静かな日々の階段を」。深作欣二監督晩年の大ヒット・バイオレンスアクション。中学生同士が殺し合いをするという原作の内容から、青少年への悪影響を危惧され、上映開始年となった2000年は西鉄バスハイジャック事件をはじめとする少年犯罪が社会的注目を集めている時期でもあり、当時の衆議院石井議員が中心となってこの映画の規制を求める運動を起こし、石井は2000年11月17日、国会(第150回国会文教委員会)で大島文部大臣にこの映画に対する政府の見解を求める質疑を行う。マスコミに取り上げられたことで、映画は却って社会の関心を集める結果となり、興収31.1億円の大ヒット作となった(2001年度の邦画興行収入ランキング第3位)。本作は国内以上に西洋において高く評価され、21世紀以降のポップカルチャーに文化的影響を及ぼした。本作は日本における「デスゲーム」物の草分け的作品でもあり、これ以降多くのデスゲーム作品が作られ、さまざまなジャンルに枝分かれする。2010年代に入って以降、バトル・ロワイヤルと呼称されるコンピューターゲームの新たなジャンルを生み出す。R-15指定は中学生による鑑賞をほぼ全て制限するため、劇中の主人公らと同世代の中学生が劇場で見ることができないという状況も作り出した。ここに商機をみた東映はオリジナルの作品にシーンの追加やCG処理などを行った再編集版を製作し、翌2001年4月7日に“当時中学生で観られなかった諸君にこの一篇を贈る”と銘打ち「バトル・ロワイヤル特別篇」として公開。こちらもヒット。大不況に見舞われ、失業者が全国にあふれる一方、学校では不登校生徒が増大、少年犯罪も多発、少年に対する大人たちの怒りが爆発、こうした国民世論を背景に強力な生存能力を備えた青年の養成と、強い大人の復権を目的とした“新世紀教育改革法”通称BR法が公布された。それは全国の中学3年生の中から無作為に選ばれた1クラスを、最後の1人になるまで殺し合わせるというあまりにも過酷で理不尽なものだった。2000年12月16日公開、AMCホリデイ・スクエア18。【サイズ:B2 2種類】【年代:2000年】