エロ将軍と二十一人の愛妾

池 玲子/杉本美樹、名和宏、安部徹、林真一郎、由利徹、岡八郎、大泉滉、田中小実昌、三原葉子、汐路章、渡辺やよい、松井康子、丘ナオミ、衣麻遼子、女屋実和子、中村錦司、スタント:宍戸大全。

説明

エロショウグントニジュウイチニンノアイショウ/企画:天尾完次。脚本:掛札昌裕・鈴木則文。音楽:伊部晴美。殺陣:三好郁夫。監督鈴木則文。11代将軍をめぐる権力争いを舞台にした池玲子と杉本美樹共演の艶笑ポルノ時代劇。女鼠小僧の池玲子が将軍家治(林真一郎)と瓜二つで精力絶倫男の角助(林真一郎)を利用して将軍の身代わりとして幕府の混乱を引き出す。大奥の局お万の方三原葉子が竿師名和宏と出来ていて誠に艶っぽい。田沼意次に安部徹、側用人に名和宏。結局大奥で絶倫ぶりを発揮して懐妊しまくり天下人として貫録もついてくる。遂に田沼の奥方や娘まで手を出して、将軍の令として囚人達に大奥を開放させて大乱交の場となるが結局本物と入れ替わる。つまり11代将軍の子は全てニセ者の子どもで本物には子だねに恵まれなかったというブラックオチ。池玲子の粋さと杉本美樹の公家姫が見どころ。池玲子は殺陣も見せて「不良姐御伝」に続く。セットも豪華で東映時代劇の名残は感じられる。丘ナオミが全身刺青の尼、松井康子が太めの花魁、囚人の中に川谷拓三や志賀勝がいる。1963年に二枚目デビューの林真一郎も映画での本格的な主演作のひとつ。嘗ての新東宝時代劇タイトルみたいな「エロ」さは格好良いと題名の名付け親は当時の東映岡田茂社長とのことでアダルト路線満開の2本立て。時代劇と任侠映画衰退して時代はポルノ全盛の東映城。1972年12月2日〜15日豊橋東映、併映「不良番長骨までしゃぶれ」【サイズ:B2】【年代:1972】