にごりえ

淡島千景/久我美子、丹阿弥谷津子、杉村春子、山村聰、芥川比呂志、三津田健、中村伸郎、宮口精二、仲谷昇、荒木道子、加藤治子、長岡輝子、十朱久雄、田村秋子

説明

ニゴリエ/原作:樋口一葉「十三夜」「大つごもり」「にごりえ」 脚本:水木洋子・井手俊郎 音楽:団伊玖磨 監督:今井正  文学座や前進座の協力で製作された松竹文芸作品。第27回キネマ旬報ベストテン第1位、第4回ブルーリボン賞など多数受賞。〔第一話 十三夜〕何もわからぬ娘のまま奏任官原田勇の許に嫁いでいったおせき(丹阿弥谷津子)は、一子太郎を家に残して仲秋の名月の晩実家に帰ってきた。母もよは同情するが、父主計は娘の言い分をなだめ追返す。帰途、おせきが乗った人力車夫は、幼馴染みのおちぶれた録之助(芥川比呂志)であった。二人は今の自分の身を振りかえり幼き日の恋心を打ち明けることもなく、東と南に別れた。 〔第二話 大つごもり〕資産家山村嘉兵衛の不人情な主婦あやの家に下女奉公している気だてのいいみね(久我美子)は、大恩ある伯父安兵衛に大晦日までに前借りを頼まれ、あやに頼むが断られた。止むなくせっぱつまった晦日に二円盗んだ。しかし、幸か不幸か当家の放蕩息子石之助が親の留守に金を盗み出したため、みねに疑いはかからなかった。 〔第三話 にごりえ〕本郷丸山下の新開地、小料理屋「菊之井」の酌婦お力(淡島千景)は、今の苦界から逃れようともがいていた。お力の色香に迷い、落ちぶれ果てたもと蒲団屋の源七(宮口精二)は今尚お力を忘れかね、「菊之井」の店の前に佇むが、お力は会おうともしなかった。彼女は気前の良い客結城朝之助(山村聰)に憧れるが、心の隅では源七を満更思いきれなかった。内職をして細々一家を支えている源七の妻お初は、お力に嫉妬して罵り、源七に離縁されてしまった。お盆も幾日かすぎた日、袈裟がげに斬られたお力と、割腹した源七の無惨な姿が近くの草叢で発見される。130分 1953年11月22日~12月1日豊橋松竹、併映「遊侠夫婦笠」。1954年11月17日~23日豊橋千歳劇場、併映「北海の虎」 【サイズ:A2】【年代:1953年】