説明
サクラハンガン/原作:陣出達朗。脚本:直居欣哉。音楽:山田栄一。監督:小沢茂弘。片岡千恵蔵金さんシリーズ18作目で最終作。島原7万石の世継ぎ問題に絡む黒い陰謀を幕府体制刷新を含めて暴く。その裏で長崎奉行だった実父を裁く羽目になる。鶴田浩二は島原領主の嫡男を演じる二枚目。遠山金四郎に幕府の島原藩に対する謀略を見破られるのをおそれた跡部達は、南町奉行に命じて虚無僧直之介を闇にほうむろうとした。直之介は生きていたのだ。直之介暗殺の役を引受けたのが金四郎の父景晋と茂平次だった。金四郎がそれを知った頃、すでに弥生は兵部大輔の屋敷に捕われ、懐剣で大輔を刺し殺した上自害していた。兵部大輔の死により幕府の謀略は行きづまり、金四郎は父景晋(薄田研二)を裁くことになる。私情を入れぬ金四郎の一点の曇りのない裁きに、直之介と景晋はそれぞれの感激からむせび泣く。本来裁くのは将軍家である筈が自分の父親を裁く事で将軍家を諫める。痛快とは言えない遠山裁きのラスト。1962年2月28日~6日第一東映、併映「恋愛学校」。1962年5月2日~8日銀座東映、併映「恋愛学校」。1962年9月29日~10月2日南東映、併映「石松社員は男でござる」【サイズ:B2】【年代:1962】