説明
ワカサマサムライトリモノチョウ センケツノニンギョ/原作:城昌幸「人魚鬼」。脚本:村松道平。音楽:小沢秀夫。助監督:倉田準二。監督:深田金之助。大川橋蔵主演の人気シリーズ「若さま侍捕物帖」第6作。江戸花火大会での花火師連続殺害にはじまる強力火薬で尾張藩乗っ取りを企む蘭学者江川了巳(進藤栄太郎)と尾張藩重臣青山玄蕃(坂東蓑助・坂東三津五郎)の陰謀を未然に防ぐ若さま侍。シリーズ初の総天然色シネマスコープ作品、タイトルの東映マークは「荒磯に波」ではなく東映マークが金文字。深田金之助監督はシリーズ10本中5本を監督。橋蔵人気と共にスケールが大きい話になってきて、尾張藩が舞台のお家騒動。両国隅田川花火大会で火薬の異常さに気付く若さま、花火職人殺人事件と人魚の出現から始まり鍵屋の番頭まで殺されての連続殺人事件。謀叛人のつけ目は尾張大納言治行(伏見扇太郎)が病気静養中であること。九鬼水軍の末裔、人魚島のうつぼ姫(大川恵子)の館で玄蕃、了巴と九鬼家の遺臣が乗取りの会議を開き、姫が大名などになりたくないと去った後、新火薬による名古屋城攻撃が決定される。彼らが出立しようとする所に、若さまが飛びこむ。姫と九鬼家の重臣に銃が擬せ改られ、若さまが身動きできなかった時、小吉たちの火をつけた火薬倉が轟音と共に吹っ飛んだ。瞬間、若さまは玄蕃を斬り、うつぼ姫を後にかばった。改心したおさい(千原しのぶ)は若さまの身替りに了巴に撃たれ、若さまは了巴一味を退治する。悪のボスは坂東蓑助と進藤英太郎で悪徳商人一味に岡譲司、渡辺篤、松本克平。イーストマン東映カラー。1957年4月に「鳳城の花嫁」から始まるシネマスコープ時代劇は主演スター7人のローテーション中心に展開、戦後時代劇黄金時代に相応しい華やかな時代が1960年まで続く。1957年9月29日〜10月6日第一東映、併映「爆音と大地」。1958年3月26日〜4月3日銀座東映、併映「純愛物語」。1960年6月26日〜28日二川銀映、併映「やくざの詩」「新二等兵物語めでたく凱旋の巻」【サイズ:プレス四つ切】【年代:1957】