説明
ゲゲゲノキタロウ2008/原作:水木しげる。脚本:沢村光彦。音楽:高梨康治。主題歌:中村中。監督:本木克英。水木しげる原作人気コミックを、2007年に続いてCG映像を駆使して実写化したシリーズ第2作。緒形拳や寺島しのぶがゲスト出演。女子高生の楓(北乃きい)は、妖怪・濡れ女(寺島しのぶ)によって手にウロコができる呪いをかけられた。このままでは、全身にウロコができて死に至ってしまう。相談を受けた鬼太郎(ウエンツ瑛士)たちは、その呪いに封印するためには、古の楽器を集めて“護人囃子の儀”を行わなければならないと知る。早速、猫娘(田中麗奈)やねずみ男(大泉洋)、砂かけ婆(室井滋)と子なき爺(間寛平)らで楽器を探す鬼太郎だが、その過程で千年前の濡れ女の悲劇を聞かされる。人間の海人(萩原聖人)に恋をした濡れ女は、人間となって夫婦関係に結ばれた。しかし、彼女が妖怪であると知った村人たちは、“鬼道衆”として二人の仲を引き裂き、濡れ女を封印した。楓は“鬼道衆”の末裔であり、封印を解かれた濡れ女から呪われたのであった。 自身の家系の行為を知った楓は、激しいショックを受ける。人間でも妖怪族でもない“幽霊族”である鬼太郎も先祖は同じように、人間から滅ぼされたという事実をぬらりひょん(緒形拳)から聞かされる。彼もまた衝撃を受けるが、それでも楓をはじめとする人間たちを妖怪の魔手から守りたいと考えた。異国の妖怪である夜叉(ソ・ジソプ)から攻撃を受け、猫娘も倒れた。鬼太郎チームは絶体絶命のピンチに、楓は自分を犠牲にして、ぬらりひょんの怨念ゾーンへと旅立つ。そこで濡れ女と対面した楓は、人間のことも信じて欲しいと伝える。鬼太郎の配慮で、甦った海人と再会を果たした濡れ女は、彼の真実の愛情をようやく知る。人間の怨念から生まれた妖怪ガシャドクロは倒れ、楓も現世へと戻る。目玉おやじの声をテレビアニメシリーズ第1作から長年演じた田の中勇もこの翌年3月まで同シリーズ第5作で担当し続けたが、2010年3月に死去したためアテレコでも実写映画に出演したという意味で最後の作品となってしまった。2008年7月12日公開、ユナイテッドシネマ豊橋18。【サイズ:B2】【年代:2008年】