HANA-BI

ビートたけし/岸本加世子、大杉漣、寺島進、矢島健一、白竜、渡辺哲、津田寛治

説明

HANAーBI/音楽:久石譲。ガン・エフエクト:納富喜久男。脚本・編集・挿入画・監督・主演:北野武。第54回ベネチア国際映画祭でグランプリに輝いた北野武監督第7作。ビートたけし扮する追われる身の刑事と病弱で余命少ない妻(岸本加世子)の逃亡劇を、これまでの乾いた視点から一転、叙情的な描写で挑む。バイオレンス・シーンの後の静寂など、“静と動”の見事な対比を通し、監督の死生観を浮き彫りにした手腕。また月夜に照らされた雪の青白さや、駅構内の緑がかった色彩など、凝った映像美も見どころ。ビートたけし、岸本加世子、大杉漣、寺島進共演。人生を走り続けてきた刑事・大西。彼が不治の病の妻を見舞う中、同僚の友人が犯人逮捕の際に大西の身代わりとなって撃たれてしまう。妻や子に逃げられ、半身不随で仕事も解雇された友人に言葉もない大西。さまざまな人への“想い”に駆られた彼は、銀行強盗を決意してその金を同僚に与え、自分も退職して妻と逃げるがヤクザと警察から追われる展開。キャッチコピーは「そのときに抱きとめてくれるひとがいますか」。1998年1月24日広小路スカラ座。【サイズ:B2】【年代:1998年】