説明
トクガワイエヤス/原作:山岡庄八。脚本・監督:伊藤大輔。音楽:伊福部昭。岡崎に生まれた松平元康(北大路欣也)が織田信長(中村錦之助)との交流、今川へ人質となりながら忠実な家臣たちとの絆を深めながらラストは桶狭間の戦いまで青年時代の家康を描く大スケールの戦国絵巻。正月映画として公開されたが興行は期待を下回り時代劇は激減して任侠映画主流になる1965年。143分。伊藤大輔監督は東映を退社する。中村錦之助が三度目の織田信長を演じ、「德川家康」は同じ北大路欣也主演でテレビドラマとして蘇り、市川右太衛門と親子共演を果たす。天津敏の忠臣が印象的。2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」の世界観とは雲泥の差。徳川家康と織田信長の人生を、織田と今川に挟まれた松平家からの視点で描く。戦国時代の東海地方は、勢力を誇る東の今川家と西の織田家との中間に位置していた。岡崎城主の松平広忠(田村高廣)と刈谷の於大姫(有馬稲子)との間に竹千代(後の徳川家康)が生まれたが、松平家存続のため於大は織田方の城主のもとに嫁いでいく。今川義元は織田家の進撃を止めるため竹千代を人質にとることを決意。七人の侍童に守られた竹千代だったが織田家にとらえられ、侍童たちは責任をとるため自害。この後、竹千代は岡崎城に戻るがすぐに織田家の人質となるなど、歴史に翻弄されながら徐々に富と地位を得ていくプロセス。北大路が主演だがタイトルトップは中村錦之助。1965年1月3日〜14日豊橋東映、併映「顔役」。1965年4月7日〜13日銀座東映、併映「日本侠客伝」。1965年5月15日〜18日南東映、併映「十七歳は一度だけ」【サイズ:B2】【年代:1965】