893愚連隊

松方弘樹/天知茂、荒木一郎、ケン・サンダース、三島ゆり子、稲野和子、桑原幸子、高松英郎、待田京介、加賀邦男、横山アウト、藤岡琢也、小島慶四郎

説明

893グレンタイ/原作:菅沼照夫。音楽:広瀬健次郎。脚本・監督:中島貞夫。ヤクザでもチンピラでもない“愚連隊”を生き生きと描いた中島貞夫監督初期の秀作。乾いた演出と悲劇的なラストは、ヌーベルバーグの影響も見て取ることができる。白タク、ゆすり、たかり、スケコマシとあらゆる小悪事をシノギにし、親分なしの乾分なし、あがりも仲間で平等に分配する民主主義をたてまえに、カッコよく、でっかく生きて行く、通称893愚連隊。“ネチョネチョ生きる”戦後派チンピラたちに、出所したばかりの戦中派ヤクザが加わり、暴力団相手から一千万を奪い取る大勝負に挑む。中島貞夫が自身の手によるオリジナルの脚本を元に、親分子分の縦の関係や義理人情の定型化された物語から解放されチンピラたちのエネルギッシュに生きる姿に共感を込めながらクールに描きだした群像劇。舞台となる京都の街中をオールロケーションし、ハンドカメラを多用したドキュメントタッチで描かれる。尤も今でこそ評価高いが当時は公開6日間のみだった。1966年5月15日~20日豊橋東映、併映「遊侠三代」。【サイズ:B2】【年代:1966年】