説明
タツノコタロウ/原作:松谷みよ子。脚本:浦山桐郎、三井隆史。音楽:真鍋理一郎。監督:浦山桐郎。1979年春東映まんがまつりのメイン作品で日本の民話にアニメ化。吉永小百合が特別出演。松谷みよ子原作の世代を超えたロングセラーの劇場アニメ化。国際児童青年協賛作品として企画された、東映動画(現・東映アニメーション)の当時の久々の大作だった。
貧しい山村に暮らす力持ちの少年・龍の子太郎。彼はある日、天狗との相撲に勝って、不思議な百人力を授かる。だがその力は他人の幸福のためにしか使えないものだった。太郎は、赤鬼にさらわれかける美しい少女あやを救い、家に帰った。だがそこでおばあさんが彼に話したのは、実は亡くなったはずの太郎の母は生きており、今は龍の姿になっているという衝撃の事実だった。太郎は母を求めて旅立つことにする。監督には実写青春映画の大傑作『キューポラのある街』の巨匠・浦山桐郎を迎え、その作家性を十全に活かす体制で作られた。名アニメーター小田部羊一・奥山怜子を主力とする作画、『どうぶつ宝島』『とんがり帽子のメモル』などで知られる土田勇の美術なども美麗で、きわめて完成度の高い作品となった。75分。興行はイマイチだったが評価は高い。1979年3月17日~4月6日豊橋東映、東映まんがまつり、併映「ピンクレディと春休み」「SF西遊記スタージンガー」「キャプテンフューチャー」「闘将ダイモス」の5本立て。【サイズ:B2ポスター】【年代:1979年】