黒い警察

エンリコ・マリア・サレルノ/シリル・キューザック、マリオ・アドルフ、マリアンジェラ・メラ―ト

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説明

クロイケイサツ/脚本:ルテオ・デ・カルロ。音楽:ステルピオ・チプアーニ。監督:ステファン・パンツィーナ。元警察官たちで組織され、ファシスト的思想をもつ「黒い警察」と呼ばれる暗黒組織に挑む1警部の戦いを描く社会派サスペンスの佳作。ムッソリーニ式死刑法と俗に呼ばれる、目隠しされ後手に縛られた若者の死体が、6発以上の弾丸を全身に受けて河畔で発見された。この事件に、精悍な検事補リチュディ(M・アドルフ)が担当官として任命された。調査の結果、その弾丸は警察用拳銃から発射されたものと判明、警部は不気味な見えない敵に挑戦されているのを感じた。警部の予感は的中し、その夜、無罪放免になったベタリニが高電圧によるショック死刑法で路上にさらされた。これはファシスト的思想に支えられた集団による警察への挑戦か。警察が逮捕しても裁判で減刑釈放、犯罪者は野放し状態、その犯罪者を一人として許しておくべきではないと考える連中が、現行法律に疑問を持ち、自分たちの手で葬るという潔癖なまでの犯罪者撲減執念。死刑執行を独自で行う影の組織の存在を感じとった警部は、ひとり調査を続けていくのだがやがて自らも殺される。検事補は改めて捜査をしようと決意する。「ダーティハリー2」よりも早く、警察内部の腐敗と暴走を描いている。1973年11月公開だが豊橋市では1973年~1975年まで未公開。【サイズ:B2】【年代:1973年】