説明
クロイサバク/音楽:ピエロ・ピッチオーニ。監督:フランチェスコ・ロージ。ジャン・マリア・ボロンテ主演。1962年、イタリア国営炭火水素公社の総裁として怪腕をふるっていたマッテイが謎の事故死をとげた“マッテイ事件”を素材に、国際独占資本の恐るべきメカニズムを暴くドキュメンタリータッチのサスペンス。第25回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。マッテイをデマウロ記者(L・スカルツィーナ)が取材。彼は右翼との関係も否定せず、「右翼はタクシーみたいなものだ。乗ることはある。そしておりる。当然金は払う」と答えた。さらに彼はいう。「私が負けたら喜ぶのは石油資本だ」と。1970年、マッテイの死因を追ったこのデマウロがシシリーで何者かに誘拐された。マッテイは最後の2日間をシシリーで過ごしている。シシリーにもメタンが埋蔵されていることが発見され、アルジェリア--シシリー--イタリア本土を結ぶ石油のパイプライン計画を立てていた。彼はシシリー島民に、メタンの権利について説得にきた。「シシリーの資源はシシリーのものだ。外国に出稼ぎにいっている男たちを呼び戻しなさい。貧しさはなくなるのだ。」マッテイの演説は大拍手によってとじられた。島民は口々に「マッテイ万才」を叫んだ。マッテイは再来を約して飛び立つが事故に遭う。1974年2月公開だが、豊橋では1974年~1976年未公開。【サイズ:B2ポスター】【年代:1974年】