黄 昏1954

ローレンス・オリビエ/ジェ二ファー・ジョーンズ、ジリアム・ホプキンス、エディ・アルバート

説明

タソガレ1954/原作:セオドア・ドライナー「シスター・キャリー」。音楽:デイヴィッド・ラフシン。監督:ウィリアム・ワイラー。ローレンス・オリビエ&ジェニファー・ジョーンズ共演。『アメリカの悲劇』のドライナー原作『シスター・キャリー』の映画化。19世紀末、シカゴに働きに出た田舎娘キャリー(ジェニファー・ジョーンズ)は、悪い男にだまされ同棲を始める。彼女の勤める高級レストランの支配人ハーストウッド(ローレンス・オリヴィエ)は素朴な彼女に惹かれていくが、その裏には、全財産を自分名義にしている因業な妻との冷え切った仲がある。キャリーとの結婚を考え、妻に離婚話を持ちかけるハーストウッドはまるで相手にされず、自由になるお金もなく、店の金を盗んでキャリーと二人、NYへ駆け落ちする。幸福な暮らしを営んだのも束の間、私立探偵の追及に、残った金をすべて返し警察沙汰は免れたものの、彼には一生拭いきれぬ汚名が残り、まともな勤めも許されなかった。やがてキャリーは女優となり、彼の留守中姿を消した。時は流れ、キャリーはもはや大スターである。ある夜の公演の後、彼女は、楽屋口に施しを乞う浮浪者をまじまじと見た。それは紛れもなく自分の棄てた男ハーストウッドだった。彼女はその姿にショックを受け、再び彼と共に暮らし、二度と離れぬ--と誓ったが、彼女が事務所に金を借りに行っている間に、彼はテーブルの上の小銭を取ってとぼとぼと立ち去る。愛ゆえに落ちぶれていく男の悲哀をオリヴィエが侘びしくみせて、ジョーンズも素晴らしいが、彼の孤独な様子が目に焼きついて離れない「男のメロドラマ」。第25回アカデミー賞衣装デザイン・美術賞ノミネート。121分。1954年1月10日~16日豊橋メトロ劇場、併映「サヴィアクガード楽団」。【サイズ:B5パンフレット】【年代:1954年】