説明
マゾウ / 原作 林不忘。脚本結束信二。監督深田金之助。戦前から何度も映画化された「大岡政談魔像篇」、１９５１年松竹で阪東妻三郎主演に続いて戦後に誕生した「時代劇の東映」が大友柳太朗主演で映画化。主人公の御書院番士神尾喬之助と無頼浪人喧嘩屋 茨右近二役は大友柳太朗、大岡越前守に月形龍之介が助ける。勤勉な新参番士大友に嫁いだ評判の町娘園絵に高千穗ひづる。職場の上司・先輩１７名がヤッカミからことごとく神尾に辛くあたり連日陰湿な虐めを行う、我慢を越えた喬之助が上司戸部近江之介 立松晃の首を跳ねて逐電して復讐を始める。町方 情の厚い壁辰親分が荒木忍、金山寺屋親分に市川小太夫。首を狙われる先輩に阿部九州男・清川荘司・富田仲次郎・堀正夫・伊東亮英など。ラストは二役で大チャンバラの後大岡の計らいで２人とも江戸払いで各々カップルで旅立つ。茨右近のイメージは２年後の「丹下左膳」を彷彿、大友はこの役が気に入ったらしく１９６２年工藤栄一監督「血文字屋敷」で再演。１９５６年１１月２８日～１２月４日第一東映、併映「孫悟空第一部」。１９５７年５月８日～１４日銀座東映、併映「満ちてくる潮」。【サイズ雑誌広告】【１９５６】
