説明
ドクロセン/原作:角田喜久雄。脚本:結束信二。音楽:小沢秀夫。殺陣:島義一。監督:内出好吉。昭和13年(1938年)日活嵐寛寿郎主演、昭和31年(1956年)東映市川右太衛門主演に続く3回目の映画化。駿河大納言秘宝の在処を秘める三枚の古銭をめぐり、駿河大納言忠長の孫である浪人神奈三四郎(里見浩太郎)と謎の殺し屋銭酸漿(東千代之介)と老中柳沢吉保の三つ巴の戦いを描くサスペンス時代劇。この世に三枚の髑髏銭がありその三枚が揃う時、駿河大納言家の財宝を得る事、そして一枚が御用商人銅座(吉田義夫)、一枚が将軍家用人柳沢(柳永二郎)の手に、もう一枚が庭に埋めた黒猫の腹の中にある事を知るが、銭酸漿に墓があばかれた後だった。財宝を一人じめにしようとする柳沢に髑髏銭を献上せよと命令された銅座は、銭酸漿を倒そうと必死になる。綱吉(平幹二朗)が柳沢邸に出かける事を聞いた三四郎は、柳沢家へ入邸。三四郎は、銭酸漿と銅座達が対決しているところに出くわす。銅座の鉄砲が火を吐き倒れる銭酸漿、走り込んだ三四郎の白刃は唸り銅座も倒れた。死に際の銭酸漿の言葉から、彼はお取り潰しになった大納言家の遺臣有村大蔵で、三枚の髑髏銭を守ろうとした忠臣だった事が判明。柳沢邸にもどった三四郎は、綱吉の前で「叔父上!」と叫ぶ。実は駿河大納言忠長の孫忠房であると語り、将軍職争いの犠牲となった忠長の霊を手厚く弔ってくれたら、髑髏銭が秘める財宝を献上と申し出る。綱吉は、お小夜、仙太らを連れた三四郎が、髑髏銭の示す財宝日光大銀山の開発に向うのを快く見送る。ヒロインは北条きく子、千原しのぶは鉄火肌の姐御お銀で千代之介に絡む。折角の題材で熱演だが悪役に徹しきれなかった双髪千代之介だった。凄みでは1956年版の月形龍之介が出色、里見の剣VS千代之介鎖分銅の対決は2回。柳永二郎は1956年版でも柳沢役だった。1962年10月22日〜26日第一東映、併映「東京アンタッチャブル」。1963年2月6日〜12日銀座東映、併映「ギャング対Gメン」。1963年7月15日〜17日南東映、併映「大当たりさかさま仁義」【サイズ:B2&立て看板写真&スチール】【年代:1962】