説明
セイシュンノモンジリツヘン トウホウ/原作:五木寛之。脚本:早坂暁・浦山桐郎。監督:浦山桐郎。「筑豊篇」に続く第2作。早稲田大学へ入学した信介の青春。幼な馴染みの織江(大竹しのぶ)が上京。三カ月前、信介が母の死にめにかけつけた時の帰りがけ、若松で織江と再会。その時、子を宿したというのである。しかし、今の信介には、子供など育てられる状態ではない。何気なく言った言葉が織江にはその言葉が鋭い刃となり、事故で流産。信介の前から姿を消してしまった。アルバイト先の娘・結城慶子は信介と同じ早稲田の学生。自分とは全く別の世界の彼女は何故か信介に興味をしめした。彼女のとりまき連中の一人、浜崎とボクシングをやり、のされたことも信介がボクシングに熱中した原因であった。しばらくして、織江が池袋の青線で働いていると知った信介。一反のサラシに濡れ新聞をはさんで腹に巻き池袋でヤクザにしたたか打ちのめされるが織江と二人で逃げ帰ることができた。カオル(いしだあゆみ)には、一年に一度位、自分の心を押えることが出きない日があった。信介は初めてカオルを抱いた。しかし、その現場を織江に見つかり織江は彼の前から姿を消す。石井講師(高橋悦史)はカオルとの心中未遂事件後、大学をやめカオルも新宿二丁目から姿を消してしまった。信介は北海道に織江がいるかもしれないと列車の最後尾のデッキに立つ。1977年2月11日~3月18日豊橋西武東宝。【サイズ:B2】【年代:1977年】