説明
アヘンセンソウ/脚本:チュー・スーシン、ニー・チェン、ツォン・フーシェン、マイ・ティエンシュー。音楽:チン・フーツァイ、ホアン・ハンチー。監督:シェ・チン。1997年中国への香港返還を機会に、近代中国の命運を決した阿片戦争の様相を描いた大作ドラマ。150分。清代、道光年間(1820~1850)。イギリスの圧力により国内のアヘンが蔓延、人も世も乱れた。1839年、道光帝(スー・ミン)はアヘン取締りのため、欽差大臣・林則徐(ホー・クオアン)をアヘン密輸の拠点・広東に赴任させる。広東ではイギリス商人デント(ボブ・ペック)と何敬容(ラン・ション)が結託し、税関役人を買収してアヘン密輸を黙認させ、巨利を貧っていた。林則徐は赴任早々、アヘンの売人を処刑し、何敬容を投獄、アヘンに染まる役人を処分するなど徹底した取締りをはじめ、イギリスはじめ外国商人にアヘンの引き渡しを要求する。駐清商務監督チャールズ・エリオット(ウィリアムズ・サイモン)が広東に到着。彼はイギリス人らにアヘンの引き渡しを命令したが、これは清朝に開戦を迫るための計略のひとつだった。アヘン2万箱以上が清朝に引き渡され、道光帝の命により海中に廃棄された。エリオットはパーマストン外相(ベンジャミン・ホワイトロー)あての手紙をデントに託し帰国。清国出兵がイギリス議会で可決された。1839年6月。虎門海上、珠江を封鎖した遠征軍司令官ジョージ・エリオット(デニス・ヒル)以下の遠征軍は広東北部の舟山列島攻撃を開始、定海が陥落。道光帝は激怒し、敵艦隊が到着するや、責任者として林則徐を罷免した。林則徐は地位を追われ、イギリスの圧力に屈し、「川鼻条約」でアヘンの賠償と香港割譲を要求された。イギリス軍との戦争は必至だった。虎門砲台。軍門提督・関天培以下、清国兵士は奮闘するが及ばず壊滅。林則徐は辺境へ追放された。1842年「南京条約」調印、香港島は割譲され、その後、香港は1997年までイギリスの植民地下に入る。1997年12月13日公開、豊橋未公開。【サイズ:B2ポスター】【年代:1997年】