銀座の次郎長 天下の一大事

小林旭/松原智恵子、井上昭文、中村是好、小川虎之助、桂小金治、藤村有弘、初井言栄、杉山弘、武智豊子、ジョージ・ルイカー、市川好郎、畠山みどり、坊屋三郎、

説明

ギンザノジロチョウ テンカノイチダイジ/原作:松浦健郎。脚本:中西隆三、雪至俊一、銀座三十五。監督:井田深。音楽:山本丈晴。主題歌:小林旭「とかくこの世は住みにくい」「君恋小唄」。畠山みどり「出世小唄」「丁度時間となりました」。小林旭の明朗歌謡アクションシリーズ第5作で最終作は畠山みどりがゲスト。ヒロインは松原智恵子に交代。冒頭は日活国際会館の屋上から銀座商店街祭りとして旭の「東京音頭」から始まる。富士山麓の土地を巡る詐欺事件に巻き込まれながらも次郎が町を救う。次郎達の町内に“銀座情報社”(藤村有弘)という赤新聞があった。その首領夕立勘九郎は、しきりに銀座移転を書きたてて、富士山麓のインチキ土地を売りつけようと、やっきになる。苦々しく思っていた次郎は、銀座情報に乗り込んで勘九郎一味を痛める。そんな折、長五郎が若い時生ませた子だという男(井上昭文)がたずねてきた。青くなる長五郎(中村是好)を前に次郎はこの太郎と名のる男を自分の兄として家に入れた。面目を失った長五郎は、富士山麓へ向う。富士山麓の土地が安いと太郎に吹き込まれ、女房や息子の土産にと思って。フジヤマ研究所なる怪し気な別荘で、クロヒーモ(ジョージルイカー)なる男から、富士山の裾野の土地を契約しヘソクリをそっくり投資。意気揚々として東京へ帰って来た長五郎は、自分の買った土地がすでに渋七のものであったと知る。クロヒーモは名うてのインチキブローカーだった。だが、実はクロヒーモの企てにのって、長五郎の息子と名乗った太郎の置手紙からクロヒーモの本拠を襲って事件は解決。明るく楽しい日活娯楽作品は石原裕次郎よりも小林旭が牽引した時代だった。1963年10月16日~26日千歳日活、併映「狼の王子」。1964年2月12日~18日松竹シネマ、併映「丹下左膳」。