説明
テッポウダマノビガク／脚本：野上龍雄。音楽：荒木一郎。監督：中島貞夫。主題歌：頭脳警察「ふざけるんじゃねえ」。中島貞夫監督が自由なテーマで撮りたくてATGと東映の共同で製作したバイオレンス。主人公・小池清(渡瀬恒彦)は鉄砲玉として100万円と銃一丁を持たされ、九州へ送り込まれる。喧嘩を売りまくり、愛人を作りまくりやりたい放題の清。トルコ嬢に住まわせてもらいつつ、ウサギをたたき売る商売をしてはDVにあけくれる。街へ出れば高値の女ばかりに目が行き、トイレに駆け込んで壁にエロ絵を描きながらオナニー。輪姦現場に出くわしても、助けるどころかゲス顔で覗こうとして逆に襲われる。なし崩し的に女を救出するも、今度はそれをネタに強請りをかける駄目男。九州ヤクザへ喧嘩を吹っ掛けるも空回り、愛人を作ってダラダラ豪遊していく内に任務など忘れていく始末。知らぬ間に上層部は敵組織と和睦を結び、役目を失った清はいよいよ宙ぶらりんになる。挙句に輪姦女の通報で現れた警察を撃ってしまい、反撃によって致命傷を追い24回目の誕生日のその日、霧島へのバスの中で、席に座ったまま清は絶命する。ラストは頭脳警察の『今日は別に変わらない』に乗せて、ウサギ達がキャベツを貪る光景でゆったり幕を閉じる。１９７３年８月２８日～９月５日松竹シネマ、併映「仁義なき戦い広島死闘篇」。【サイズ：B2】【年代：1973年】
