鉄と鉛

渡瀬恒彦/成瀬正孝、平泉成、岸本祐二、片桐竜次、佐藤蛾次郎、竹中直人

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説明

テツトナマリ/脚本・監督:きうちかずひろ。ヤクザから命の期限を翌日の朝までと区切られた元刑事の探偵(渡瀬恒彦)と、彼を見張ることになったやくざ(成瀬正孝)とが、行動をともにするうち互いに友情を持つに至る一晩の出来事を描いたハードボイルド。監督は「BE-BOP-HIGHSCHOOL」に続く2作目の劇場映画となる劇画家のきうちかずひろで、脚本も自ら手掛けている。命を狙われながら少女の依頼で兄を探す渡瀬。成瀬は組長平泉成に電話をかけ、渡瀬を許してやってほしいと懇願。組長にとって一人息子を亡くし、唯一の孫も亡くした、成瀬は組長にとって、血のつながりはなかったが、大事な人物だった。平泉組長は成瀬の願いを聞き入れ渡瀬の処刑を中止する。成瀬は渡瀬が一人乗り込んだビルへ潜入、小学生の解放に成功するが、岸本裕二に捕まってしまう。小学生を無事助けた渡瀬は、今度は成瀬の救出に向かう。ビルの一室に入ると成瀬に銃口をあてた岸本がいる。渡瀬は銃口を岸本に向けたまま無言で近づき成瀬を救出。兄が見つかり嬉しそうな少女。成瀬と笑顔で別れる渡瀬でラスト。竹中直人がヒットマン、佐藤蛾次郎が情報屋。人探しの過程で、渡瀬恒彦は岸本祐二演じるチンピラを追う事になる。筋肉質の土方ルックに刺青&ピアスの盛り合わせで、大層凶悪な外見になっている上に中身も怖い。アクションシーンも緊張感があるしキマっている。特に中盤の逃走劇~渡瀬恒彦の弾切れまでは息つく暇も無い。運転する相棒の足の痛みを岸本祐二が麻薬で麻痺させながら逃走したり、ライブ感も凄い。このいかにも90年代風のワルと、かつての狂犬2匹が激突するのが面白い構図。1997年11月15日豊橋東映シネマ1。【サイズ:B2】【年代:1997年】