説明
ヤジュウシスベシ/原作:大藪春彦。製作:角川春樹。脚本:丸山昇一。音楽監督:鈴木清司。主題曲:「野獣死すべし」のテーマ。監督:村川透。戦地を渡り歩いた通信社の元カメラマンが、翻訳の仕事に身を隠しながら、一匹の野獣となって管理社会の安穏とした生活に犯罪で挑む姿を描く。原作は大藪春彦の同名小説、昭和三十四年に白坂依志夫脚本、須川栄三監督、仲代達矢主演で一度映画化されていて3回目の映画化。主演の松田優作が鬼気迫る演技で主人公・伊達邦彦役を務めたが、人物描写などに原作との差異が少なからず存在するため、原作とは同名異作の映画とする評価がある。また、原作が主人公の行動を叙事的に描くことに注力するハードボイルド作品であるのに対し、本作は主人公の内面に主眼が置かれているが松田優作の演技が評判となる。角川映画で東映配給。1980年10月4日~11月7日豊橋東映、併映「ニッポン警視庁の恥といわれた二人 刑事珍道中」。【サイズ:B2】【年代:1980年】