説明
アカギノコモリウタ／脚本：柳川真一。音楽：木下忠司。監督：芦原正。主題歌：ポリドール東海林太郎「赤城の子守唄」。近衛十四郎が国定忠治に扮した股旅時代劇。天保末期、兇作にあえぐ農民の窮乏を見かねた上州国定村の長岡忠治は、代官所を襲って貯蔵米を放出し、公儀に追われ赤城山に籠もる。乾分板割の浅太郎（名和宏）は、大前田英五郎の許を訪れたが、体よく逃げられ仕方なく赤城への道を引き返す。ある宿場で土地の親分駒蔵の乾分にいためつけられていたお町（伊吹友木子）という娘を救った。お町は母親に死なれ一人の兄をたずねて上州への旅を続けていた。浅太郎は彼女を連れ、忠治の恩義を蒙りながら今は目明し稼業をしている伯父の勘助（石黒達也）をたずねた。伯父の苦しい心中を知った浅太郎は、お町のことを頼んで立去る。浅太郎は忠治と別れて暮している女房のお徳（水原真知子）に出会い忠治を連れてくることを約束してお徳を帰す。浅太郎が帰った山には政吉（北上弥太朗）という男が一党に加っていた。この男、実は賞金目当の密偵。山を降りた忠治はお徳と再会するが勘助らの捕方の群に包囲される。お徳が斬られてお町との逢いびきで急場に行けず疑惑の目を向けられた浅太郎は、勘助の首をはねて証しを立てようと思い山を降りた。勘助は、浅太郎の長脇差を自分の腹に突き立てた。その頃、忠治が捕らぬ限り賞金は出せぬと断られた腹いせにヤケ酒の政吉は、お町、実は妹とめぐり逢い、お町が浅太郎への思慕を知る。勘助の首を前に浅太郎に詫びる忠治のもとへ、政吉は駈けつけ罪を懺悔。忠治達は召捕りの包囲陣から無事脱出。１９５７年１２月１７日～２１日豊橋松竹、併映「風前の灯」。【サイズ：B5時代映画広告】【年代：1957年】
