警視庁物語 十五才の女

堀雄二/千葉真一、神田隆、花沢徳衛、須藤健、山本隣一、佐原広二、新井茂子、今井俊二、殿山泰司、山口勇、五月藤江、増田順司、潮健児、大東良、片山滉

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説明

ケイシチョウモノガタリ ジュウゴサイノオンナ/企画:斉藤安代。脚本:長谷川公之。監督:島津昇一。東映東京撮影所の人気シリーズ、「警視庁物語」第16作。監督は、前週公開の「不在証明」に続く島津昇一。多摩川の旧・宿河原堰堤で写生をしていた女学生達が、水に浮かぶ少女の死体を発見。 死亡推定時刻は、前夜20時頃。絞殺。推定17歳、複数回の性交渉の形跡あり。所持品はちり紙のみ。赤いセーターにチェックのスカート。ズック靴が片方、靴の片方がないことから第一現場(ゲンジョウ)、つまり殺害現場は上流とみて靴の捜索と目撃情報の聞込み。所轄は調布署、「少女殺し事件捜査本部」。府中署も、捜査の途中に登場。持込まれたトランクには「捜査一課4号室」とあるが、今回、警視庁のシーンは無し。今回のトップクレジットは、4人。堀雄二、千葉眞一[新人]、新井茂子[新人]、今井俊二。主任は神田隆、部長刑事が堀雄二、花沢徳衛、山本隣一、須藤健、千葉真一、佐原広二の7人の刑事。
事件発覚の翌日の解決。冬の物語。「羅生門」(1950)的な、主観的な証言の食い違いが描かれる。犯人の自首に付き、捕物シーン無しで少女は荒井茂子。被害者の少女の母親(菅井きん)は進駐軍相手に売春をして、脳梅毒を移されて発狂。国から少しばかりの補助金をもらって、娘と一緒に掘立小屋のようなバラックに住んでいた。少女はその貧困の中でただ食べ物欲しさに売春、痛ましい事実が明らかになる。貧困背景に悲しい現実とラスト病院へ被害者の母親菅井きんに花沢徳衛が事件解決報告に訪れると娘の為によそ行き着物を縫っている場面がやるせない。1961年2月1日~7日第一東映、併映 大友柳太朗「尾張の暴れ獅子」。1961年7月2日~8日銀座東映、併映「赤穂浪士」。【サイズ:B2】【年代:1961年】