説明
ハダカノタイショウホウロウキ/原作:山下清。脚本・監督:山田典吾。音楽:渋谷毅。1980年~1997年まで芦屋雁之助主演で放送されたテレビ番組の映画版。2004年に主演の芦屋雁之助が逝去したので晩年の代表作となる。1945年の終戦後、清が再び放浪の旅に出て日本各地を巡り、そのまま数年の歳月が流れた。その間、新聞に「消息を絶った日本のゴッホ・山下清はどこに?」と掲載され、清の存在が世間に知られるようになる。1954年ようやく放浪を辞めた清は、八幡学園の自身専用の部屋で貼り絵作りに精を出す。1961年、清(39歳)はヨーロッパや日本で展覧会を開催したり、障害者施設で貼り絵を教えるなど名実ともに有名画家となった。1965年から「東海道五十三次」のスケッチ(貼り絵)旅行をするが、3年後多忙のせいか清の体に異変が生じ始める。旅から戻った清はふじと一緒に暮らしたが、1971年49歳のある日突然自宅で倒れてしまう。清は脳溢血と診断されて眠り続け、ふじは「もっとのんびり絵を描かせてやりたかった」と後悔の念が生じる。そんな中現れた障害児を持つ母親から「息子が絵を描き始めたのは清さんのおかげ」との言葉に、ふじの心は救われる。7月12日、ふじが息子にこれまでの労いの言葉をかけた後、清は最後の旅となる天国へと向かう。国際障害者年記念作品。ポスターデザインには大きく鉄道が映える。1981年7月21日公開、豊橋松竹。【サイズ:B2ポスター】【年代:1981年】