説明
ショウドウサツジン ムスコヨ／原作：佐藤秀郎。音楽：木下忠司。監督：木下恵介。若山富三郎＆高峰秀子共演、昭和５３年『中央公論』３月号に掲載された佐藤秀郎の同名のノンフィクションを映画化。息子を未成年の男に殺された父親の悲しみと、同様の境遇の人々と共に被害者遺族を保護する法律を作る運動を進める姿を描く。未成年の行きずり殺人の量刑が軽すぎる刑に両親は怒る。父親は法律相談の窓口を訪ねるが、故なき災害に対する被害者遺族の補償は全く無いに等しかった。父親は法律の勉強を始め、事件発生以来熱心な取材にあたっている新聞記者、松崎から紹介された、娘を殺された中沢や全国の同様の境遇の人たちと被害者遺族を保護する法律を作ってもらうよう国会に働きかけることを誓う。こうして経営していた工場を売却した資金で全国を回って、被害者遺族に会う。主人公夫婦に若山富三郎と高峰秀子。息子に田中健、恋人に大竹しのぶ。吉永小百合、加藤剛、藤田まこと、田村高廣など豪華なキャストが応援出演した。若山富三郎は第３回日本アカデミー賞主演男優賞をはじめ多数の受賞、嘗ての極道俳優から演技派としての円熟さが華開く。高峰秀子はこの作品で映画界を引退してエッセイストとして晩年を過ごす。１９７９年９月１８日～１０月１９日豊橋松竹ロードショー。【サイズ：B2ポスター】【年代：１９７９年】
