血染の代紋

梅宮辰夫/鶴田浩二、菅原文太、長門勇、待田京介、宮園純子、内田朝雄、渡辺文雄、曽根晴美、沢彰謙、南広、ケンサンダーズ、鈴木やすし、室田日出男、八名信夫、関山耕司、佐藤晨也、小林稔侍、河合紘司

説明

チゾノダイモン/脚本:深作欣二・内田誠。監督:深作欣二。1960年代の半ば、横浜でのコンビナート建設に伴うスラム街の地上げを巡り、立ち退きを任されたスラム育ちのヤクザ菅原文太と幼馴染みの元ボクサー梅宮辰夫が敵対する。追い立てを迫られる住民はバリケードを築き篭もるが、立ち退き料を迫る長門勇やプロボクサー黒人ケン・サンダースなどが入り乱れて元ヤクザの鶴田浩二も加わってヤクザ同志の争いを描く。食料や水に窮した住民達が文太の浜安組事務所に押しかけ不意をつかれた文太達は逆にバリケードで立て籠もって応戦する。待田は浜安組組長菅原文太に盃を返して単独大門組(渡辺文雄・関山耕司・藤山浩二・日尾孝司)に殴り込んで渡辺を傷つけるが返り討ち、遺体を引き取りに文太は渡辺の元へ行き指を詰めて詫びる。上部組織(内田朝雄・南広・八名信夫)に裏切られて大門と手を組んで浜安組とスラム街は抹殺の派目に。待田の両親が自殺、長門が闇討ちで殺され、梅宮の弟分ケン・サンダースが跳ねられ、住民を先導した組織が放火してスラム街は灰になる。浜安の客分で兄弟分の鶴田浩二を渡辺一家に殺されて文太と梅宮が共に暮らしたスラム街は無くなり、怒りのドスを手に二人はコンビナート建設会場に乗り込んでいく。ヤクザの襲名式で物語が始まり、コンビナートの鍬入れ式で終わる具合に時代を表現する世代ギャップを描く深作演出は只の任侠映画は作らない。BGMには「東京流れ者」が流れる。紅一点の宮園純子は鶴田の女。イラスト版スピードポスターでは若山の顔がある。1970年2月1月31日〜2月10日豊橋東映、併映「殺し屋人別帳」。【サイズ:B2】【年代:1970年】